宅建士試験に落ちた!
受験生の誰もが絶対にしたくない経験です。
しかし、不幸にも宅建に落ちた人は、来年こそは、真剣に試験対策を立てようと決意していると思います。
ただ、闇雲に勉強しても合格しないのが、資格試験の難しいところです。
では来年の宅建試験に向けて、これから具体的に何をすれば良いか?
宅建士に落ちた人向けに敗因を徹底分析。
来年こそは絶対に合格できるリベンジの勉強法についてお伝えします。
Contents
宅建に落ちた受験生に共通する2つの特徴
今まで多くの資格試験を受けてきた私が経験上、わかっていることは試験に落ちた原因はシンプルです。
試験に不合格になった多くの人は、下記の2つが原因です。
(1)勉強量が足りなかった
(2)試験に出る問題の対策が十分でなかった
言い訳なしに試験に合格できるレベルになっていない事が一番の原因です。
試験に落ちる原因は、受験のプロ講師達も断言していることです。
過去問対策は、効率よく問題を解く努力をしないと伸びません。
独学で勉強していた人、問題演習が不足していた人は、自分が使っていたテキストも見直してください。
テキストの選び方は「【宅建テキスト】独学におすすめは?人気の出版社別4シリーズを徹底比較!」でも参考になります。
「勉強量が足りなかった」失敗
(1)の勉強量の問題は、自分の努力不足であるだけではありません。
スケジュール管理が悪いと勉強量が不足する結果になります。
必要な勉強時間は、その人ごとによって変わります。
理解できない分野の資格を取得しようとすれば、それだけ理解知している人よりも、習得に時間がかかります。
特に忙しい社会人は、試験の短期集中の追い込みの時間が取れない場合が多いです。
早めに勉強を始めるなどスケジュール管理に気をつける必要があります。
また、宅建試験を経験している人は、初回で受験する人よりも油断してしまう危険あります。
1年前から早めに勉強を始めていても、途中で中だるみして、結局あまり勉強しない結果になる人もいます。
それを防ぐためにも勉強のピーク時期が試験日にくるようなスケジュールを意識して下さい。
★ 詳しくは >>>宅建士はいつから勉強?合格者のスケジュール管理法4つのコツとは?
「試験に出る問題対策が十分でなかった」失敗
勉強はある程度、量をこなす努力も必要ですが、それよりも大事な事があります。
それは孫子であれば「敵を知ること」です。
試験に出題される範囲の対策が不十分な場合は、まず負けます。
特に独学などで情報不足の場合には、試験対策が不十分になることがあります。
せっかく頑張って長時間勉強していても的外れな勉強の仕方は、努力が無駄になります。
もう一度自分が勉強してきた内容を振り返って下さい。
・過去問題は十分に解いていますか?
・解いた問題の内容を完全に理解していましたか?
過去問の学習法の見直し
過去問題もやっているつもりでも、内容が理解できていなければ消化不良です。
そんな人は、試験で応用問題が出題されると解けない場合が多いです。
特に不正解の選択肢の分析に注意してください。
過去問を解いていると、どうしても正解の問題ばかりに目を奪われがちですが、重要なことは間違いの部分です。
なぜ不正解になったか?理由がわからないと、ひっかけ問題にも対応できません。
宅建に落ちた原因を分析すると来年は合格できる
試験に失敗した時は、宅建に落ちた原因を冷静に分析してください。
同じ失敗を繰り返さないためにも、なぜ試験に落ちたか?失敗の根本的な原因を探すことが必要です。
これは私が建築士の学科試験に落ちた時に、資格受験校の講師からアドバイスされたことでもあります。
「試験に落ち癖のついた人は、また落ちる。落ち癖をつけるな!」
試験の落ち癖がつくと、宅建試験でも3回以上、落ち続ける人もいます。
負のループに陥らない対策を立てる大切さは、今まで資格試験で苦労してきた私も身をもって体験しています。
建築士の試験でも学校に通って、それなりに勉強しているのに毎年、落ちる人がいました
これは、基礎ができていないとか、根本的に改善しないとダメな原因があります。
原因分析で来年の試験の対策が立てられる
兵法で有名な孫子の言葉があります。
彼を知り己おのれを知れば百戦殆あやうからず
〔孫子 謀攻〕
敵と味方の情勢を知り、その優劣・長短を把握していれば、何度戦っても負けることがない。(参照引用:「Weblio辞典」より )
この孫子の戦略は、時代を超えて現在も多くの経営者やビジネスマンが参考にしています。
資格試験もやるからには、負けてはいけない戦いです。
しかし、自分の実力や試験の出題傾向を把握していないと戦いに負けます。
この失敗の原因を自分で振り返る事は嫌なものです。
しかし、自分の実力や失敗した原因を知ることは、次の試験対策を立てるためには必要な作業です。
二度と同じ失敗を繰り返さない為にも、現実を直視する人の方が、来年は確実に合格します。
この失敗を分析して同じ事を繰り返さない事の大切さは、試験勉強だけでなく、仕事を含め全てのことに言えることです。
「失敗を検証し、次の対策を立てる」このプロセスを学習する事は、今後の自分の人生にプラスになります。
原因を分析するコツ:運が悪いので落ちたと思わない
そして原因の分析のコツですが、決して下記のような理由にはしないで下さい。
・毎日仕事が忙しくて時間が取れなかった
・他に気をとられる事が多く、勉強に集中できなかった
・当日、体調が悪く実力を発揮できなかった
これらも元をたどれば、全て自分が原因になります。
・「忙しくて時間が取れなかった」→ なぜ余裕のある時間の計画を立てないのか?
・解決策:「早めに勉強を開始すれば、忙しくても毎日少しづつ勉強でも間に合う」
・「他に気をとられる事が多く、勉強に集中できなかった」→ メンタルに影響が出る環境をなぜ変えないの?
・解決策:「勉強に安心して集中できる環境をつくればいい」
・「体調が悪く実力を発揮できなかった」→ 体調管理ができていないの?
・解決策:「食事、睡眠、運動と日頃から健康に気をつける」
偉そうに書いていますが、そういう私もついつい失敗は、周囲の外的な環境のせいにしがちです。
しかし、冷静に根本的な原因を考えれば、ほとんどの失敗は自分自身が引き起こしていた事に気がつきます。
人間って結構、習慣の生き物なので、根本的な原因に気がつかない限りは、また同じ失敗を繰り返します。
試験の不合格に当日の体調は関係ない本当の理由
よく試験前日の夜に緊張して全く眠れない、当日は熱が出たという人もいますが大丈夫です。
試験当日も自信ができれば、心に余裕もできる。体調の悪さは関係ないです。
私の場合も3回目の建築士の学科試験の時は、前日に緊張感から全く寝れずに、しかも当日に熱も出ましたが合格しました。
その時は「最悪の状態だ、今までの勉強した努力が無駄になる!もうダメだ」とも思いました。
しかし、試験が始まれば、知恵熱か?と思うほど調子よく問題が解けました。
これは私だけでなく、他にも試験当日に熱が出た人がいましたが合格しました。
実力が合格レベルに達していれば、体調が悪かろうが合格するし、逆に体調が良くても実力がが無ければ落ちます。
体調が悪いから試験に落ちたのではなく、単に実力不足のために環境に左右されやすく、普段の力を発揮できず、落ちたのです。
以上のことから、失敗の原因は、全て自分自身にあると自覚できるのではないでしょうか?
この自分の甘さを冷静に反省する作業が、次の試験対策を立てる第一歩になります。
★ 次の試験対策に>>あなたの性格に合う宅建の参考書はどれ?3つのタイプ別にテキストを選ぶコツは?
宅建試験の自己採点は不合格でも必ず行う
自分ができなかった分野を知るためにも、試験問題の自己採点は必ず行いましょう!
宅建士試験の終了後の自己採点も、もしやっていなければ是非、行ってください。
自分の弱点を分析するのに役立ちます。
試験の出来が悪いと結果が予測できるので、やりたくないものですが我慢して下さい。
そして、その後で自分の弱点を補う勉強法を考えてください。
そして、できれば本試験の復習もしっかりしてください。
宅建に落ちた人が合格するために必要なこと
宅建士の資格試験は、ある意味、学歴、経歴、年齢など一切関係ない誰も受けられる平等な試験です。
どの資格試験でも同じですが、孫子の戦に例えれば「求められる内容を確実に勉強した者が合格して勝つ」仕組みになっています。
私は今まで2回、一級建築士の学科試験に落ちた経験あります。
2年目に僅か1点差で学科試験に落ちた時は、本当に悔しくて一晩中、眠れませんでした。
また別の試験では、初年度の勉強不足のまま試験を受けて不合格になった経験もあります。
その時も、自分の勉強のやり方を後悔しました。
私も試験に落ちた経験があるので、不合格者の気持ちは、よくわかります。
勉強していないから、別に試験に落ちても構わないと思う事はないです。
たとえ独学で費用をかけていなくても、ほとんどの人は、敗北感や悔しさを感じます。
勉強の質や試験対策は、上手な戦略(試験までのスケジュール管理や情報収集)でも補えます。
独学で宅建士に落ちた人は、一度、効率よく試験の戦略が立て直す必要があります。
通学よりも安い通信講座を検討するのも一つの方法です。
「時は金なり!」
情報収集したり、調べたりする時間をお金で買うのも戦いを有利にする1つの戦略です。
独学で学力が伸びずに悩んでいる人は、通信講座もおすすめです。
宅建に落ちた人は前向きに!基礎知識は財産になる
最後になりましたが、宅建に落ちたことだけで、今までの勉強時間が無駄になったとは思わないで下さい。
私が、宅建士試験に挑戦して本当に良かったことは、合格したことだけではありません。
宅建の勉強を通じて、売買取引契約など民法、税金など幅広い知識が得られたことが、一番の財産です。
今はネットで調べれば、何でも検索できるし欲しい情報は手に入ります。
しかしネットに溢れる無料情報の中には間違った内容もあります。
正しい情報の取捨選択ができる様に、自分を守る為にも、法律や税金面の知識は最低限知っておくべきです。
宅建士の受験は、法律と税の基礎を短期間で勉強するには最適な方法です。
試験までに時間が区切られているので、勉強に集中せざる得ないし、暗記も必要なので、重要事項も自然に覚えるからです。
宅建に落ちたとしても、一生懸命に勉強した人には、法律と金融リテラシーは身に付ついています。
宅建に合格さえすれば、過去に落ちたことも、全ての経験がプラスになります。
宅建士に落ちた人も、結果的には良い宅建士になれるように頑張りたいと前向きに考えられる方が、人生は好転します。
宅建試験に合格できるまで、最後まで諦めずに頑張って下さい。
今年こそは、宅建合格をお祈りしています。
通信講座と独学の両方を経験した私が、最短で効率よく成果があげられる講座の選び方を経験から書きました。
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5つの通信講座は、 「宅建の通信講座おすすめ無料の体験講座ベスト5」もあるので、検討してみてください。