宅建士に合格するために必要な勉強時間は、それぞれ意見が違います。
勉強時間が少ない人の場合は、90時間で一発合格。
その一方、宅建の勉強が初めての独学の場合は、300時間以上は勉強した人もいます。
私は宅建士を独学で始め、途中で通信講座に切り替えて一発合格しました。
もし、早めから計画通りに勉強をすすめれば、もっと試験前は楽だったと反省しています。
ここでは、宅建士はいつから勉強すれば良いか?効果的なスケジュール管理4つのコツについてお伝えします。
Contents
宅建士はいつから勉強すれば合格できるか?
「宅建士のいつから勉強する? やるなら今です!」
試験勉強に挑戦したいと思い立った時が、勉強を始めるベストな時です。
宅建の試験勉強を始める時期によって、1ヶ月あたりの必要な勉強時間は変わります。
(注意:7月の願書提出を忘れずに!)
一般的にユーキャンやフォーサイトなどの通信講座は、6ヶ月間〜3ヶ月の勉強時間が標準です。
参考までに下記の宅建士試験までの「受講ペース表」をみてください。
勉強を始める時期によって変わる1日の勉強時間
先行者の逃げ切りではありませんが、はるか先を走っているランナーに後方ランナーが、追いつくのは大変です。
特にゴール間近になれば、全力ダッシュ(一日中、死に物狂いで勉強)しない限りは、追いつくのは難しいです。
ダッシュできる体力があれば、挽回の可能性がありますが、人並み以上の根性は必要です。
遅いスタートを切る多くの人は、スタミナも根性も無いので、来年でいいかと脱落します。
直前のダッシュを考えるのではなく、勉強は、早くスタートすればするほど後が楽です。
以下、始める時期によって必要な勉強時間を紹介します。
【10ヶ月前から勉強を始めた場合】
宅建士試験の10ヶ月前の1月から受講を始めた場合は、余裕のスケジュールになります。
平日1時間 ➡︎ 1H × 20日=20H
1ヶ月20H ➡︎ 20H × 10ヶ月 =200H
平日5日、たった1時間だけで、本試験までに200時間も勉強できます。
受講ペース表を見ると、勉強を始める月によって、学習に必要な時間がわかります。
少しでも早い時期から勉強を始める人の方が、スケジュール管理は楽になります。
【6ヶ月前から勉強を始めた場合】
仮に宅建士の試験までに150時間の勉強をすると決めたとします。
もし6ヶ月前から始めれば、当然、3ヶ月前から始める人に比べれば、毎日の学習時間は少なく済みます。
150 ÷ 6=25時間 合計:1ヶ月あたり25時間
25÷ 20日=1.25時間 20日間
6ヶ月の場合は、平日(土日休)の20日間、1時間15分勉強すれば、何とか150時間は確保できます。
これが10ヶ月前だと、「20日間(平日)1時間勉強するだけで200時間が余裕で確保できた」のに比べると余裕が無くなります。
その一方で、3ヶ月から始めるとどうでしょうか?
【3ヶ月前から勉強を始めた場合】
150 ÷ 3=50時間 合計:1ヶ月あたり50時間
50÷ 20日=2.5時間 20日間
1ヶ月あたりに必要な平日の勉強時間は2時間30分
6ヶ月前の人に比べて、一日の勉強時間を2倍(1時間15分→2時間30分)にしないと、150時間が確保できません。
しかし、一日2時間30分であれば、スキマ時間を活用すれば、十分確保できる勉強時間です。
3ヶ月ほどの短い期間であれば、できないことはないです。
★【宅建フォーサイト】評判と口コミは?元受講生の私が合格率71.5%の理由を語る
勉強をいつから始めるか?は性格と環境で変わる理由
毎日忙しく、まとまった勉強時間が確保できない人。
また、1時間以上も勉強するのが苦手な人は、10ヶ月以上前から毎日少しづつ勉強する方が向いています。
逆に短期集中ができる人は1ヶ月前でも、毎日の勉強時間を増やせば、目標の150時間に到達できます。
勉強時間がどれだけ確保できるか?自分の置かれている環境によっても変わります。
社会人であれば、平日に勉強時間を確保するのは、難しい人が多いです。
忙しい人は、通勤などのスキマ時間に勉強時間が限られます。
逆に学生など、体力もあり1日の時間を自由に使いやすい人は、短期集中の勉強に向いています。
また、人それぞれの基礎の学力によっても違います。
行政書士など分野が重なる資格試験を受けている人であれば、民法を知らない全くの初心者よりは、少ない学習時間でも合格できます。
しかし、要点を押さえていないと、いつまでも宅建に合格できるまでの実力が身につかないです。
宅建士試験の勉強をはじめるのに最適な時期は、人それぞれ違います。
しかし、社会人は早めから勉強をはじめる人の方が、合格率は高い傾向にあります。
社会人は1日でも早く勉強する方が合格率は上がる理由
社会人の場合は、若くて体力と気力がある人以外は、極端な追い込み型の勉強はリスクは高いです。
特に30代以上は仕事や家庭の比重が重くなり、自分のために使える時間が減る人が多いです。
試験直前でもし仕事が忙しくなって、勉強に使える時間が少なくなる事態はいくらでもあります。
早めに計画を立てて取り組む方が、不測の事態にも慌てずに済みます。
★宅建士の勉強を始める前に知っておくべきことは?
【宅建勉強法】素人でも宅建に3ヶ月で合格できる攻略法とノウハウ全集!
勉強スケジュールを立てる前は時間の把握から
宅建試験までにスケジュール管理ができない人が多いです。
以前の私もスケジュール管理が苦手だったので、勉強ができない人の気持ちが良く理解できます。(笑)
宅建の勉強は始める事よりも、毎日、継続できるスケジュール管理も大切です。
今まで勉強していなかった人も、あせる必要はありません。
宅建試験日から逆算して、自分に必要な勉強時間を把握します。
直前から勉強を始める人も、必要な勉強時間が達成できるように、一日の勉強時間を増やせば良いだけです。
試験までに必要な勉強量をこなせるペース配分さえできれば合格します。
最初にやるべきことは、自分が1日にかけられる勉強時間を把握することです。
毎日、1日の最後に勉強できた時間を振り返ってください。
勉強した時間を手帳などにメモしておくと自分のペースの目安も見えてきます
勉強のスケジュール管理が上手くいく4つのコツ
勉強をはじめる時期が決まれば、次は勉強のスケジュール計画を立てます。
失敗しない勉強のスケジュール管理の4つのコツを紹介します。
1)宅建試験から逆算してスケジュールを立て、進捗をメモ
宅建士に合格する勉強のコツは、過去問対策にあるといわれますが、過去問題10年間分の演習量は多いです。
全てを終わらせようとすれば、一定の勉強量は必要なので、学習目標を設定も、そこから見積ります。
どれだけ1日に勉強時間を確保できるか?は人それぞれです。
自分に合う適切なスケジュール計画を立てないと試験まで間に合わなくなります。
ザックとで良いので計画は立てる方が良いです。
また、1日の進捗を簡単にメモするのも大切です。
実際に計画しても実行できない人も多いので、計画通りにいかない時は、スケジュールの修正が必要です。
★ スケジュールが立てられない人は、通信講座が便利です。
2)1日のスキマ時間を上手に使い勉強時間を確保
毎日、1時間も机に座わり勉強する時間がない人もいます。
では、忙しい人は、どうやって勉強時間を作れば良いでしょうか?
1番良い方法は、スキマ時間を利用する事です。
自分の1日のスケジュールを振り返って見てください。
下記のように、15分程のスキマ時間、余ってませんか?
スキマの15分ならば、確保できる事に気がつくはずです。
行動 | 確保できる勉強時間 |
・起床後 | 15分〜30分 |
・通勤時間 | 15分〜30分 |
・昼休み | 15分〜20分 |
・通勤時間 | 15分〜30分 |
・夕食後 | 15分 |
・就寝前 | 15分〜30分 |
スキマ時間も積み上がれば、毎日1時間〜2時間は、余裕で学習できます。
テキストを広げる時間がない人は、スマートフォン携帯で効率よく勉強してみてください。
携帯を使った過去問の勉強法は、宅建アプリが便利です。
★【スタケン】宅建アプリは本当に宅建独学に使えるか?宅建合格者が体験!
わずか360円ですが、非常に良く出来た宅建学習のアプリです。
過去に自分が間違えた問題ばかりを選んで、何度も解き直せる機能、学習管理ツールなど勉強効率を上げる工夫があります。
3)毎日、同じ時間に勉強する習慣をつくる
ここでのポイントは、毎日できれば同じ時間に学習する癖をつけ、学習を毎日のリズムにしてしまう事です。
一度、習慣化すれば、勉強しないと逆に落ち着かなくなります。
私の場合は、起床後の時間が一番、集中できます。
昼休みや夕食後はダメです。
お腹が一杯になるので緊張感が抜けて、いまいち集中できません。
人によって、自分が最も集中できるゴールデンタイムは違います。
成功のコツは、自分が最も集中できる時間に勉強を最優先して下さい。
そして気持ちを切り替えて、すぐに集中して勉強する体制に入れるかどうか?も重要です。
4)すぐに勉強に集中できる環境をつくる
意外なことかもしれませんが、勉強の効率化と整理整頓は連動しています。
片付けで有名なものには「トヨタ式デスク整理術」があります。
トヨタの「いらないものを捨てて、整理する」は、合理的です。
生産現場の話で、勉強とは関係無いと思う人もいるかもしれません。
しかし、生産性の向上と片付けはリンクしています。
散らかった机で勉強すると、落ち着きません。
整理された状態であれば、気分よく勉強もはかどります。
そして、散らかっていると物を探すことに時間を取られます。
メモやマーカーするペン、テキスト、配布のレジュメなど、直ぐに使える場所にないと探している時間がもったいです。
何よりも物を探していると勉強への集中力が削がれます。
仕事のできる人、または受験勉強で成績の良かった人の多くは、整理整頓が上手です。
前日にざっと周囲を片付けて、翌日に使うテキストを机の上に広げて置いておく。
そうすれば、朝起きた時もスムーズに勉強に入れます。
また、通勤時間を使って勉強する人は、鞄の中も整理してください。
混んでいる電車の中でも、直ぐに必要なものが取り出せれば便利です。
ゴソゴソと探す手間もなくなります。
騙されたと思って、試しに整理整頓すると、その効果にびっくりです。
机の上や部屋が散らかっている人は、特に物を探す時間が節約できるのでストレスが無くなります。
私の場合も、実は恥ずかしいぐらい整理整頓は苦手です。
しかし、片付けをする事で心が落ち着き、勉強体制のモードに入れました。
まとめ:始める時期とスケジュール管理の4つのコツ
以上、宅建士の勉強をはじめる時期とスケジュール管理法の4つのコツを紹介しました。
4つのコツをおさらいすると
1)宅建試験から逆算してスケジュールを立て、進捗をメモ
2)1日のスキマ時間を上手に使い勉強時間を確保
3)毎日、同じ時間に勉強する習慣をつくる
4)すぐに勉強に集中できる環境をつくる
迷っている人は、ライバルよりも早く勉強をするほど有利になるので、1日も早くはじめて下さい!