管理業務主任者に合格さえすれば、管理業務主任者登録ができる訳ではありません。
資格の登録条件は、2年以上の実務経験。
管理業務主任者の実務経験が2年以下の人は、登録実務講習を受ける必要があります。
ここでは、令和元年に管理業務主任者に合格した私が、登録実務講習を申込み受講した体験談をお伝えします。
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管理業務主任者の登録実務講習の申込み方法
管理業務主任者に合格すれば、合格証明書と一緒に登録実務講習の案内や申込書などが届きます。
登録実務講習の申込みに必要な書類と注意点
以下が登録実務講習の申し込みに必要な書類です。
必要なもの | 注意点 |
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タテ3cm✖️ヨコ2.4cm(顔の大きさ2cm程度) 無帽、無背景、正面から上半身を写したもの 申込みの日前6ヶ月以内に撮影したもの |
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講習申込書の所定欄に、払込(振込)んだ証明となる郵便局・ゆうちょ銀行、銀行等の原本を全面のり付けして貼付 |
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講習申込書上段の指定箇所に、必ず署名・捺印が必要。 |
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書類の不備があった時の連絡先として使用。 |
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希望するコース名を第3希望まで記入できる。 |
私は大阪の講習を希望していましたが、3コースの中から日程が選べます。
一番早い開講で2月下旬。
3月、5月と続きます。
講習は平日と土日の両方で開催されるので、平日しか休みが取れない人も参加できます。
講習会のスケジュール
全ての講習会は、下記のスケジュールで開催されます。
1日目 9:00〜19:00
2日目 9:00〜18:00(修了テスト)
登録実務講習は2日で合計15時間
本講座は、2日間で合計15時間もあります。
実際に受講してみると仕事よりも疲れました(笑)。
2年間分の実務経験を補うための講座なので、幅広い知識を学びます。
2日間の内容を講習科目別に3つにまとめると
【7時間】
科目 |
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主な内容 |
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【3時間】
科目 |
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主な内容 |
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【5時間】
科目 |
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主な内容 |
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最後にテストを受けて合格すれば登録資格を得ることができます。
実務経験2年の人と同等の知識を身につけるのが目的ですが、15時間は長すぎます。
管理業務主任者試験の問題と内容が重複するので、実務的知識を身に付けることと乖離しています。
知っている事も多く退屈な講義なので、途中で寝ている人が何人もいました(私もその一人です)。
受講料の納入方法
受講料は22,550円(税込)
下記の振込用紙で振込後、「振込受付証明書」を「講習申込書」に貼ります。
手数料は、講習申込者の負担になります。
インターネットバンキングやモバイルバンキング、テレフォンバンキング等の支払いは受付不可です。
申込後の日程変更、取消しの方法と送付先
私は申込用紙を送付後に仕事の都合で、受講する日程を変更しました。
変更や取り消しは簡単にできます。
「変更届」の入手先
「変更届」をサイトからダウンロードして、マンション管理業協会へメールかFAXで送付します。
変更届の入手先:一般社団法人 マンション管理業協会
コース変更やキャンセル等の依頼書はこちら ⇒ 変更依頼書
登録講習の変更届の送付先
FAXかメールで変更届を送付します。
【送付先】
FAX 03-3500-1261
E-mail shikenkenshu@kanrikyo.or.jp
変更届を送信後は、確認の電話をする方が間違いがないです。
登録講習の日程変更の注意点
注意点は、申込締切日が過ぎる席に空きがない場合は、変更ができない場合があります。
講座の日程が間近で心配な人は、一般社団法人 マンション管理業協会へ直接問い合わせてみると、変更が可能かどうか?を教えてもらえます。
マンション管理業協会の問い合わせ
TEL 03-3500-2720
私が電話で問い合わせた時も窓口の人は親切に教えくれました。
申込取り消しをする時は、協会へ速やかに電話で連絡すると返金されます。
キャンセルの場合も「変更依頼書」に必要事項を記入し上記へ送付します。
書類一式が返却され、納入した受講料は、手数料を割り引いた価格が返金されます。
申込後約2週間で登録実務講習の受講票が届く
申込書を提出してから約2週間後、封書で受講票が自宅に届きます。
受講票の表面には、当日の会場地図、住所や時間などが明記されています。
裏面はタイムスケジュール、注意事項の記載や領収書です。
タイムスケジュールは、講習会当日にも貰えます。
この領収書付き受講票は講習当日に持参が必要です。
右上に受講の受付印が押してもらえます。
講義中は、係員が本人確認の為に回ってくるので、受験票を机の上に置き係員に見せる必要があります。
座席番号は予め決められています。
当日、早めに来場して席を確保する必要はありません。
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管理業務主任者登録実務講習の当日の体験談
コロナウィルス騒ぎの中、2月27日と28日に登録実務講座は予定通り開催。
会場は満席すし詰めの状態で、参加者は200名は超えていました。
入口には消毒液が置かれるなど対策は取られていましたが、一人でも感染者が居れば、かなりの被害が出そうでした。
テキストや資料の分厚さにひるむ
写真ではわかりにくいですが、講習テキストと資料編は分厚いです。
講習中は持ち運びが大変でした。
管理業務主任者やマンション管理士の試験問題で出題された内容が出てきます。
試験勉強の記憶が新しいうちに受講すると覚えていることが多いので、楽に受講できます。
【1日目】の講習の流れと感想
オリエンテーションではテキパキと説明が始まり、講習は全て時間通りに進みました。
2時限〜4時限目の講義は毎回、後半に演習問題がありました。
最後の5時限目の建物・設備の維持管理は途中休憩を挟みましたが長かったです。
重要な事項は印をつけて下さいと都度、先生が講義中に教えてくれます。
講習会にさえ真面目に参加していれば修了試験に合格できそうです。
時刻・時限 | 講習項目等 |
9:00〜9:10 オリエンテーション |
趣旨説明・スケジュール確認 |
9:00〜10:20 第1時限 |
マンション管理適正化法(1時間10分) (DVD映写による講義) |
10:20〜10:30 | 休憩(10分) |
10:30〜11:40 第2時限 |
委託契約の内容とマンション管理業者の役割及び使命 |
11:40〜12:30 | 昼食休憩(50分) |
12:30〜14:50 第3時限 |
重要事項説明等・管理業務主任任者の業務 (2時間20分)(演習問題) |
14:50〜15:00 | 休憩(10分) |
15:00〜16:20 第4時限 |
管理組合の組織と運営(1時間20分) (演習問題) |
16:20〜16:30 | 休憩(10分) |
16:30〜19:00 第5時限 |
建物・設備の維持管理(2時間30分) (DVD映写:65分) |
第1時限:マンション管理適正化法
改正民法の概要とマンション管理に関する今後の備え等の説明でした。
特に「意思能力制度の明文化」は、認知症やその予備軍の人達への対応で問題になる事が聞けました。
今後、管理業務を行うにあたり、判断能力の有無や程度の確認が必要とされます。
他にも管理費等の滞納の損害賠償請求権の期間など、マンション管理の実務に関わる改正の説明が続きました。
マンション管理に関する裁判事例など興味深い内容でした。
具体的事実によって判決の結論が違ってくるので答えば一つではないと講師が力説してたのが印象に残りました。
第2時限:委託契約の内容とマンション管理業者の役割及び使命
午後の重要事項説明書の講習前のウオーミングアップのような内容でした。
管理業務主任者に関しては特に下記が実務で重要なので覚える必要があります。
- 無登録営業の禁止
- 専任の管理業務主任者の不足の場合
- 管理業務主任者証の有効期限
- 標識の掲示
第3時限:重要事項の説明等・管理業務主任任者の業務
初日では最も重要な講習で修了テストにも必ず出題される分野です。
前半が説明で、後半には重要事項説明書を作成する演習問題もやりました。
実際に契約書を元に重要事項の説明書を作成していく演習は勉強にはなりますが、説明がやや長いので、眠くなりました。
「演習問題」では業務内容について問われます。
- 事務管理業務(基幹事務)
- 事務管理業務(基幹事務以外)
- 管理員業務
- 清掃業務
- 建物・設備管理業務
講義は退屈でダラダラと続きますが、重要事項説明書は最後の修了試験で絶対に出題されるので重要です。
我慢して演習問題は一通り解いた方が良いです。
第4時限:管理組合の組織と運営
ここでは本試験で出題された内容がよく復習できました。
また、これからマンション管理士を受験する人にも役立つ内容です。
主に専有部分と共用部分等の違いが説明されます。
- 専有部分
- 専有部分に属さない建物の部分
- 専有部分に属さない建物の付属物
- 規約共用部分
- 付属施設
第5時限:建物・設備の維持管理
個人的には、2日間の中で5時限目のDVD講義が一番面白かったです。
DVDは「建物編」と「設備編」の2パートに分かれていますが、初心者でも一通り調査法や維持管理の方法が把握できます。
実際の工事の様子なども映像を見ると、実務経験が無い人でも理解できます。
最後のDVDで満足した1日でした。
ただ、朝の9時から夕方19時ごろにまで続く講義には疲れました。
【2日目】の講習の流れと感想
2日目も9時から始まりましたが、1日目よりも1時間早く終わるので気楽でした。
時刻・時限 | 講習項目等 |
9:00〜12:00 第1時限 |
管理組合の会計(3時間) (演習問題) |
12:00〜12:50 | 昼食休憩(50分) |
12:50〜14:10 第2時限 |
長期修繕計画 |
14:10〜14:20 | 休憩(10分) |
14:20〜15:30 第3時限 |
大規模修繕(1時間10分) |
15:30〜15:40 | 休憩(10分) |
15:40〜16:40 第4時限 |
苦情対応(1時間) |
16:40〜16:50 | 休憩(10分) |
16:50〜19:00 | 修了試験(1時間10分) |
第1時限:管理組合の会計
これも試験勉強の復習の様な講義でした。
私は会計が得意ではないので勉強になりましたが、経理業務をしている人には退屈だったと思います。
ただ、会計業務は休憩時間に演習問題を復習しましたが、最後の修了試験では、ほとんど出題されませんでした。
実務では絶対に必要になるので苦手な人は講習会でしっかり復習できます。
マンション管理業務に関係した会計なので実務で役立ちます。
第2・3時限:長期修繕計画と大規模修繕
これらは実務では重要な部分ですが、講習はひたすら退屈でした。
講師がテキスト棒読みで、試験勉強の時に勉強した内容がダラダラと続きます。
長期修繕計画と大規模修繕は、実務では重要な業務になるので、もっと実践的な内容にして欲しかったです。
第4時限:苦情対応
これも講師が冒頭に「リラックスして聞いて下さい」と言いましたが、言葉の通りダラけた状態で受講しました。
ある意味、当たり前の事ばかりで常識的に考えると答えが出る事ばかりです。
修了試験
修了試験は6割以上の正解で合格です。
講習にさえ参加すれば、ほぼ全員合格できるレベルです。
講義中に重要箇所(試験に出題される箇所)は、講師が「アンダーラインを引いて下さい」と教えてくれます。
そこさえ覚えていれば、6割以上は余裕で得点できます。
実際に試験が始まって30分過ぎて退出可能な時間になると、3分の2以上の人が退出しました。
講習会の修了テストは合格させることを目的にしている感じです。
講義を途中で寝ていた私は助かりましたが、2日間の講習会で実務経験者と同じレベルになるとは思えないです。
結果は、約2週間後に送付されます。
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コメント
こんにちは。領収書の写真左側に、管理人様のご本名と思われますお名前が載っています。大丈夫でしょうか?
ご指摘いただき誠にありがとうございます。
修正させていただきました。
申し訳ありません。
ありがとうございます。
こんにちは。一昨日、昨日と講習を受けてきました。事前に拝見しておりましたので、
大変助かりました。
内容は、全く同じ感じのものでした。
終了試験も、講習案内が届いた時は、大丈夫かな?と思っておりましたが、
拝見しておりましたので、少し気が楽になり、無事終了となりました。
結果は、2週間以内に届くようですが・・・笑
ご指摘の通りでした。
情報展開いただき、本当にありがとうございました。
お礼を申し上げます。
コメントありがとうございます^^
当ブログの内容がお役に立てたようで、とても嬉しいです。
頂きましたコメントを糧に、もっとお役に立てる情報を追加して参ります。
今後とも、よろしくお願い致します。