【仕訳問題】マン管・管理業務主任者の試験攻略を楽にする最初の学習のコツ

テスト

「マンション管理士・管理業務主任者」試験では、出納・会計業務は毎年、1〜3問が出題されます。

「管理業務主任者」では毎年2問が出題され、令和元年度も2問の仕訳問題が出題されました。

出題される分野は毎年同じで「仕訳問題」が中心になります。

マンション管理士を受験する人も仕分問題が解けると1点は確実に得点できます。

仕訳問題のレベルは、簿記3級程度。

経理を勉強した人であれば、簡単に解ける問題がほとんどです。

ただ、私のように簿記の初心者は、いきなり学習すると最初は難しく感じるので、捨てたくなります。

しかし、仕訳問題はパターンさえ覚えれば得点できます。

実際に仕訳問題が全然解けなかった私も、試験当日は出題された2問全てを正解にできました。

ライバルに差をつけられない為にも基礎問題は確実に得点する必要があります。

ここでは、簿記初心者の私が、自分がつまずいた出納・会計業務の最初の学習ポイントをまとめてみました。

【仕分問題】マン管・管理業務主任者の試験攻略を楽にする最初の学習のコツ

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仕訳を大きなイメージから理解する

仕訳問題を攻略するコツは、大きなイメージから理解して仕分独特のルールを早く覚えてしまうことです。

仕訳とは、取引を勘定科目と金額のみで表す簿記特有の表示方法です。

取引内容を2つの要素にわけ、借方貸方で左右に分類し、勘定科目と金額を使って記入する手段です。

勘定科目とは、使ったお金や収入などお金の流れをあらわす見出しのようなものです。

取引による資産・負債・資本の増減、および費用・収益の発生をわかりやすくします。

絶対暗記の仕訳のルール

下記の表は簿記を学ぶでは、絶対に暗記する重要事項です。

1つの取引を借方と貸方に分けて記入します。

  借方 貸方
ルール1 収入の減少 収入の増加
ルール2 支出の増加 支出の減少
ルール3 資産の増加 資産の減少
ルール4 負債の減少 負債の増加

(引用参照:フォーサイトテキスト04より)

ここで私が最初に疑問に感じたことは、仕分けの表示方法です。

この表の「ルール1」では「借方」は収入が減少して、「貸方」は収入が増加

しかし「ルール3」では、「借方」で資産が増加して、「貸方」では資産が減少。と記載されています。

「ルール1」と「ルール3」は矛盾するのでは?と混乱しました。

しかし、「借方」と「貸方」の項目が矛盾する訳では無いです。

仕訳は下記で説明する「賃借対照表」と「収益報告書」の内容を同時に表すものです。

発生主義なので、未支払いや未収金の段階でも発生さえすれば、その段階の月で全て計上します。

これだけ覚える仕訳の基本ルール

仕訳は伝票に記録するための共通のルールなので、パターンを覚えるのが一番早い習得法です。

下記のルールを最初に覚えると、何となく理解できるようになります。

  • 貸借(左右)で金額が一致する。
  • 発生した時点で記載する(ひとまず、まだもらっていなくてももらったことにする勘定を使い、その後実際にもらった際に勘定を変える)
  • 仕訳の貸借をみればお金の動きがわかるようになっている

賃借対照表と収支報告書が仕訳の基本

商業簿記の目的は、お店や会社などが行った活動(お金が動く取引)を帳簿に記帳し、財産の状況や利益の状況を明らかにする事です。

仕訳の理解に欠かせないのが「賃借対照表」と「収益報告書」です。

賃借対照表」とは、期末日現在、現金や借入金はいくら残っているか、期末時点での財産状況をで捉えます。

お金の集め方と使い道が記入され、現金や借金など会社の財産の状況を示します。

その一方で「収益報告書」は、1年間のお金の流れを線で把握します。

1年間でどれだけお金が入ってきて(収入)、どれだけお金が出ていたったのか(支出)を示す1年間の収支の計算書です。

貸借対照表で、期末時点での財産状況を表し、収支報告書で、1年間の収支の計算(収入と支出)を表すなど役割を分担しています。

賃借対照表

現金が入ってくれば、資産の左側に計上し、逆に返済が必要な項目は、右側の負債へ計上します。

資 産

管理組合にとって役立つ財産

負 債

あとで一定の金額を支払う義務あり
(未払・前受含む)

現金 未払金
普通預金 預り金

損害保険料

(積立部分)

前受金
預け金 借入金
立替金

繰越金(正味の財産)

未収入金 正味財産
(うち当期の増価額)
前払金
電話加入権

未収入金 : まだもらっていない代金のこと

前払金   本来支払う必要が無いにも関わらず、支払ってしまった金額のこと

未払金  まだ支払っていない借金のこと

前受金 : 本来もらうはずでないのにも関わらず、もらってしまった代金のこと

右と左のどちらに書くか?注意してください。

収益報告書

収入(資産が増加)と支出(資産が減少)をイメージします。

支 出  収 入
管理委託費、事務管理業務費 管理費、修繕積立金
管理員業務費、清掃費 駐車場使用料
設備管理費、水道光熱費 倉庫使用料
損害保険料(危険保険料) 専用庭使用料
修繕費 看板掲出料
植栽管理費 自転車置場使用料

支払利息

受取利息
通信費、会場費、印刷費、訴訟費用、雑費 配当金、雑収入

ここで覚えておきたいことは、支払利息支出に入ることです。

「貸借対照表(B/S)」と「損益計算書(P/L)」の違い

ここでよく出る疑問が、「収支報告書」と「損益計算書」の違いです。

「収支報告書」は、会計期間の最初から現在までの収入と支出を表示するので、「損益計算書」に似ていますが違います。

損益計算書は、利益・損失を計算をするのが目的ですが、収支報告書はキャッシュフローを把握するためのものです。

一年間の収入と費用が記入され、利益の状況(儲け)を示す

下記は「貸借対照表(B/S)」と「損益計算書(P/L)」です

貸借対照法と損益計算書:出納会計業務の学習法

取引から(資産、負債、純資産、収益、費用)がどう発生したかを考えます。

基本は、それぞれの要素が増えたか? 減ったか?です。

決算について

決算はよく聞く言葉ですが、管理組合の会計でも、会計年度終了後、2ヶ月以内に下記の書類の提出が必要です。

・収支報告書案

・貸借対照表案

・預金残高証明書

領収書などの帳票を添付し、監事の監査を受けます。

以上の簿記の基礎を軽く把握したら、私も少しだけ仕訳の問題が解きやすくなりました。

仕訳から始まる簿記の一連の流れ

以下の流れで進みます

仕訳帳

2総勘定元帳

3試算表

4決算整理仕訳

5精算表

6決算書、貸借対照表、損益計算書 通常は一年間で区切る

仕訳帳から総勘定元帳に転記し、試算表で集計します。

お互いの残高が一致することが必要です。

決算整理仕訳とは、決算時に行う費用修正作業(仕訳)のことです。

マンション管理の仕訳【具体例】

フォーサイトの仕訳の解説にも出てきますが、マンション管理の一般的な具体例でみていきましょう。

当月分の管理費30万円、修繕積立金20万円を当月の徴収している場合で、全額が管理組合口座に入金された場合

貸借対照法と損益計算書:出納会計業務の学習法

現金が合計50万円が入金されたので、「普通預金」を左側「資産(貸借対照表)」の「借方」側に書きます。

「借方」と「貸方」の金額を一致させる必要があるので、右側に50万の内訳を書きます。

右側「貸方」に「収支報告書(収入)」の管理費30万円と修繕積立金20万円を記入します。

左右の金額(「借方」と「貸方」)は50万円で一致します。

フォーサイトの講義では、仕分けについて実例で延々と解説してくれます。

これは、基礎を理解した後で視聴すると、格段に内容がわかります。

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基礎学習におすすめ私が使う簿記テキスト

最後に私が勉強に使った簿記のテキストと問題集を紹介します。

初心者が頼りやすいのは、ビジュアル重視でイラスト満載の滝澤ななみのシリーズです。

宅建試験でもお馴染みの初心者向けには鉄板テキスト「みんなが欲しかった簿記の教科書」です。



書名 ★「みんなが欲しかった簿記の教科書 日商3級」
価格

定価 1,100(税込)

ページ数 p360
特徴

カラー図解で覚えるポイントが一目でわかる

・基礎問題で実践力が身につく

ページの最後に仕訳集付きで復習に便利



書名 ★「みんなが欲しかった簿記の問題集 日商3級 商業簿記」
価格

定価 2,605(税込)

ページ数 p264
特徴

・新形式の問題対策もバッチリ

本試験レベルの模擬試験が3回分

・『簿記の教科書』に内容が準拠した問題集

自宅に2冊ある「簿記の教科書」のテキストの写真

(自宅に2冊ある「簿記の教科書」のテキストの写真)

会社員の夫が管理職になり、数字に強くなりたいと買いましたが、長い間、使われていない状態で放置されていました。

その後、私が独学で学習しかけたのですが、これも途中で挫折しました。

経理を学ぶ差し迫った理由が無ければ、自主的に学習するのは無理でした。

丁度、試験があるのでポイントで流し読み程度に勉強に使いました。

このテキストは、学習始めの敷居が低い良さがありますが、全部読むと終わらないです。

簿記の基礎仕訳の分野だけに絞ります。

30ページ程のテキストを読んだ後は、別冊の仕訳の問題で知識を定着させます。

解答用紙付きなので仕訳の試験対策にぴったりです。

残りのページも学習すれば実務には役立つので、試験終了後で学習してみてください。

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