今回の宅建士になるための「税・その他」の過去問対策は、各税金を解説する前に「全体の流れ」をお伝えします。
宅建士試験の「税その他」は、「税金」が毎年2問出題されます。
各税金の学習をする前に全体像の流れをおさえておくと、頭に入りやすいです。
【税金全体の流れ】
【不動産の売買の流れ】
不動産購入は下記の大きな3つの流れになります。
1)不動産購入 → 2)不動産保有 → 3)不動産譲渡
それぞれの時期には下記の税金がかかります。
【不動産購入】
・印紙税
・登録免許税
・不動産取得税
【不動産保有】
・固定資産税
・都市計画税
【不動産譲渡】
・所得税
・贈与税
税金の共通項目
税の基本的な考え方を覚えてしまいましょう!
課税標準 × 税率 = 税額
標準控除 =(課税標準), 軽減税率 =(税率), 税額控除=(税額)
【基本算定式と特例のパターン】
下記が基本になるので、常にどこの部分を学習しているのか?流れを把握してください。
・課税主体と課税客体
・納税義務者
・納期と徴収方法
・課税標準、税率と免税点
税の基本的な用語
上記の用語の意味の説明です。
税金の問題を解くためには、基本的な用語の意味もおさえてください。
課税主体(誰が) | 税を徴収する国や地方公共団体のこと(課税する者) |
課税客体(どんな場合に) | 税を徴収する原因となる事実のこと(税金の源となるもの) |
課税標準(何を基準に) | 課税客体を数値で示すもの。これに税率をかけて税額を算出。 |
納税義務者(誰に対して) | 税を納める義務を負う者のこと。 |
免税 |
本来は課税されるが、一定の要件により課税が免除されること。 |
免税点 |
免税点をこえれば免税点以下の部分についても課税される制度 |
非課税 |
本来的に課税されないこと。 |
申告納付 |
納税義務者からの申告に基づいて税を納付する方法 |
普通徴収 |
課税主体からの納付書に基づいて税を納付する方法。 |
国税と地方税
【地方税】
都道府県と市長村に納める税金。
都道府県税 |
・不動産取得税 |
市町村税 |
・固定資産税 |
・都市計画税 |
【国税】
国に納める税金のこと
・譲渡所得税
・登録免許税
・印紙税と贈与税(全国一律で税率が決まっている)
他には直接税と間接税などもあります。
税のミニ知識 軽減税率と用語について
2019年度の10月から消費税10%の増税に伴い、軽減税率が導入されます。
軽減税率とは、特定の商品の消費税率を一般的な消費税率より低く設定するルールです。
例えばスーパーマーケットの場合、消費税率8%のままの商品と10%の商品が、並ぶことになります。
そのため軽減税率は複数税率とも呼ばれます。
ただ、この軽減税率の導入は、小売り業界などの混乱が予測されています。
例えば、持ち帰り(テイクアウト)の場合は、税率は8%のまま据え置かれます。
その一方で店内で飲食をすると10%になります。
もし、コンビニやフードコートの飲食スペースで、税率8%の持ち帰りをした客が、
テーブルに座って食事をすると、本来は10%を支払わなければなりません。
その線引きをどうするか?
また軽減税率に該当する商品とそうでない商品のレジの処理など、店員の負担も増えることが懸念されています。
宅建試験には、あまり出題されませんが、宅建士が現場で覚えておくと便利な用語をピックアップしました。
課税事業者 |
消費税を申告する義務のある事業者のこと。具体的には、基準期間の課税売上高が1000万円を超える事業者が該当 |
免税事業者 | 消費税を申告する義務が免除される事業者のこと。 具体的には、基準期間の課税売上高が1000万円以下の事業者が該当 |
基準期間
|
消費税の課税事業者になるか、免税事業者になるかを判断する期間。 個人事業者は、その年の前々年、法人はその事業年度の前々事業年度となる |
課税売上げ | 商品の販売やサービスの提供などを行ったときに消費税がかかる売上げ |
課税仕入れ | 商品の仕入やサービスの提供などを受けた時に消費税がかかる仕入れをいう |
仕入税額控除 | 売上げの消費税額から控除する仕入れの消費税額のこと |
区分記載請求書等 | 請求金額等を税率(10%・8%)ごとに区分して作成した請求書 や納品書等(税込)をいう |
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