宅建士の資格者は、近年ますます企業から求められ、企業が欲しい資格者のランキングでは常に上位に入ります。
就職にも直結しやすいコスパ最強の宅建資格を目指す人は年々増えています。
そしてユーキャンは、宅建の受講生が最も多い通信講座とも言われています。
宅建の通信講座を探し中の人でも、実績30年の「ユーキャン」の名前は知っている人も多いです。
(引用:ユーキャンの公式サイトより)
私は2018年度の宅建試験に独学から通信講座で勉強し、一発合格しました。
宅建試験までに辛い勉強を乗り切るためには「信頼」と「安心感」はとても大切です。
「大手が安心」というのは、本当に月並みな理由で、それだけで選ぶのは疑問です。
でも、多くの受講生に人気の「ユーキャン」。
その実績とクオリティを徹底的に検証します。
Contents
宅建ユーキャン(U-CAN)通信講座の内容
「ユーキャン」は、通信講座を使ったことがない人にも知名度は高いです。
開講して30年が経つので、総受講者数も100万人以上を突破しています。
知名度だけでなくユーキャンは、他の通信講座にはない添削サービスが強いです。
きめ細やかなフォロー体制には長年の高い評価があります。
またユーキャンの「宅建士講座」は、毎年、受講者数や合格者数も多い事でも地道な実績があります。
平成27年度〜29年度の3年間の合格者数は4203名になります。
全国に拠点を持つ大手の予備校並みの合格者数です。
またユーキャンは実績のある講座にしか指定されない教育訓練給付制度(一般教育訓練)対象講座に指定されています。
(通信講座で教育給付金対象の講座は少ないです)
これは、雇用保険を1年以上掛けた人であれば、通信講座を8割以上を受講すると、講座終了後で受講料が20%(最大10万円)戻る制度です。
(参考記事:宅建士の通信講座の費用を安くする方法とは?教育給付金制度で授業料の20%が戻る!)
国の教育給付金の対象講座に指定されるのも、通信講座では非常に難しい事です。
運営実績と一定レベル以上の講座カリキュラムの基準を満たさなければなりません。
「ユーキャン」が安心できると判断理由の1つは、教育訓練給付制度の指定講座でもあることです。
ユーキャン宅建講座の費用と教材
費用は63,000円、通学の約半分です。
一括払い | 63,000円(教材費、指導費、消費税全て含む) |
---|---|
分割払い | 3,980円 × 16回(16ヵ月) 総計:63,680円(税込み・送料当社負担) |
【学習期間】
※ 有効期限:1年間
(1年間は、宅建試験の終了後でも添削や質問サービスは利用可能)
【教材】
・インターネットから講義の解説動画の視聴ができる
・添削回数は7回(模擬試験1回分を含む)
(この添削サービスは講師が、それぞれの各受講生に要点を丁寧に手書きで返信します。
このサービスは、ユーキャンの最大の売りで、非常に好評です。)
(引用:ユーキャンの宅建公式サイトより)
受講生に人気の秘密は抜群の安心感と丁寧な指導
ユーキャンを選んだ人の多くが、通信講座の大手の信頼感と安心感を理由にしています。
30年間の実績で蓄積された初心者でも合格できるノウハウと教材が、ユーキャンでは凝縮されています。
【主な特徴】
・3冊の基礎テキストで試験の出題ポイントを効率よく学習
・厳選された過去問の実践テキストで実践力をつける
・講師による添削指導がある
・質問は(メールと郵送)で無制限に可能
・全国統一模擬試験の実施(希望者のみ・有料)
・デジタルパックサービス
(★ 講座の標準学習期間は6ヵ月)
新たなデジタルパックサービスとは
2019年度の宅建試験の対策講座から、新たに「デジタルパックサービス」が追加されました。
(引用:ユーキャンの宅建公式サイトより)
これは、従来の教材に加えて、学習状況や弱点をその人ごとに分析してくれます。
そして何と最適な試験勉強のプランを自動作成してくれる機能です。
今までは学習計画も、ある程度は自分で立てる必要がありましたが、この機能を使えば楽に勉強スケジュールを立てる事ができます。
まだ学習が残っている分野も無理のないペース配分を提案してくれます。
(参照画像:ユーキャンの宅建公式サイトより)
さらに全ての学習結果の数値がスコア化されます。
スコアが低ければ「もっと頑張れよ!」という事が、人に言われるまでもなく自分で自覚できます。
(参照画像:ユーキャンの宅建公式サイトより)
そして更に便利になった事は、テキストが全てデジタル化されていることです。
テキストや教材全て、スマホやタブレットからでも自由に見れます。
通勤時間など、思いテキストの持ち運びが必要なくなるので、とても便利です。
デジタルは、書き込みできないなどの欠点はありますが、外出先でテキストの内容を調べたい時にも活用できます。
(参照画像:ユーキャンの宅建公式サイトより)
テキストで理解しずらい部分は、動画講義で疑問が解決できます。
1本あたり数分程度の短い動画講座が150本以上もあり、時間がない時は倍速の再生も使えます。
(参照画像:ユーキャンの宅建公式サイトより)
今までのユーキャンは、アナログの添削サービスなどが優れてはいるが、デジタルの対応には弱いと指摘されていました。
しかし、今回は、2018年度並みの63,000円の受講料のまま据え置いて、サービスを前年度よりも更にグレードアップさせています。
安易に講座の値引きをするのではなく、質を上げて実質的には値引きと同じお得感を提供する方針がユーキャンです。
「デジタルパック」のハイスペック機能をドーンと出せてしまうのも通信講座の大手ならではの資本力です。
宅建の初心者向きの講座内容
ユーキャンの教材は、宅建の初心者向けにターゲットが絞られています。
実際に、ユーキャンの宅建受講生の71.5%が初めて学習する人です。
(2017年1月~2018年8月にユーキャンを受講した人で、アンケートにお答えた人の回答結果)
初心者でも基礎知識が習得しやすいレベルで講座は進みます。
宅建を初めて勉強する人でも挫折しにくい事も大きな特長です。
よって、宅建業の仕事の実務経験が何年もある人には、少し物足りないかもしれません。
私も実は、ユーキャンの薄いテキストには、物足りなさを感じて、ユーキャンを選びませんでした。
しかし、結論を言えば、薄いテキストであっても、内容を完全に理解するには、ある程度の時間がかかります。
結果的に試験に出る学習範囲は、極力絞られている方が合格しやすいです。
宅建試験を経験してみて、テキストが薄いことは悪くないことがわかりました。
試験のポイントが絞られた基礎テキスト
ユーキャンのテキストは、試験に出題された分野にのみ絞られた3冊分になります。
満点を狙わずに、確実に試験の7割を正解にする目的で作られています。
初心者が挫折感を持たず、とっつきやすいように工夫が凝らされています。
教材のテキストは、最初に見る人が驚くほど薄いですが、その中には試験に出る内容が凝縮されています。
テキストは全てオリジナル、合格するために必要最低限の知識のみを勉強する事が特長です。
民法が苦手な人でも理解しやすい副教材
民法を基礎からわかりやすく理解できる副教材もあります。
内容は、会話式で進む初心者でも民法に親しみやすい内容になっています。
基礎知識の紹介なので、逆に民法の知識のある人にとっては物足りないですが、初めて宅建を受験する人にとっては助かる教材です。
初心者でも簡単に実力がつく仕組み
無理のない学習ペースで段階を追って、実力がつく仕組みになっています。
最初は副教材(民法)やテキストを読み、概略を理解する。
その後で動画解説を視聴してインプットした後で、問題を解きアウトプットする流れです。
(参照画像:ユーキャンの宅建速習講)
このインプットとアウトプットを繰り返す作業は、他の通信講座でも基本的な流れは同じです。
知識を仕入れるだけでなく、実際に問題を解くアプトプットの学習が無いと実力は付きません。
これは非常に効率がよい勉強方法です。
実践テキストと模試で万全の過去問対策
宅建士の試験では過去問題から半分以上が出題されます。
よって過去問対策が最も重要になるので、ユーキャンでは、「実践テキスト3冊」で過去問題を解きます。
(参照画像:ユーキャンの宅建速習講座)
この実践テキストは、科目ごとに分かれているので使いやすいと評価する人も多いです。
【特徴】
・問題の一つ一つの選択肢に丁寧な解説が付いている
・各問題に、目安時間が設定されている
総復習の段階では、「添削課題集」の模擬試験を、2時間以内に解く演習を行います。
そして「過去問題集」ではテキストで学習した知識の整理や理解度を確認しながら何度も解くと確実に実力がつきます。
最新の法改正や出題傾向にも対応しているので、独学と違って安心です。
最大の売りは丁寧な添削指導など充実のサポート
ユーキャンは他の講座も同じですが、以前から受講生の添削サービスの良さは定評があります。
講師から個別に添削を受けることで、より自分の弱点や学習の改善ポイントが理解できます。
自分の弱点や勉強するポイントを早めに知る事で合格に近づきます。
【プロの講師陣は20名以上!】
ユーキャンで質問や添削を担当する講師は全部で20名以上います。
それぞれが宅建指導のプロ講師達です。
(引用画像:ユーキャンの公式サイトより)
「質問どんどんして下さい。わからないまま放置しないから、勉強が続けられる!」をモットーに熱く指導してくれます。
添削指導で、講師から直に弱点補強や得点アップなどのアドバイスを添えて返してもらうことは、励みになります。
そのため合格体験記や口コミからは、添削サービスなど充実したフォロー体制を評価する元ユーキャンの受講生は多いです。
私も通信講座に申し込む前は、色々な講座を調べましたが、ほとんどが質問の回答だけです。
添削指導まではしてくれません。
合計7回まで受けられる添削指導があり、ここまで講師からのフォローが充実している通信講座は、ユーキャンだけです。
3段階のサポート学習を6ヶ月続けられる
6か月間のユーキャンの流れは下記の3段階です。
「教材・テキストで学習」 ⇒「 質問サポート ⇒ 「添削サポート」
(引用画像:ユーキャン(U-can)公式サイト)
何度も繰り返すと、合格できる仕組みになっています。
私も感じたのは、宅建試験の資格勉強は、
受講が6ヶ月に満たない場合は、次年度の試験までサポートあり
さらにユーキャンには、他の通信講座にはない良い面があります。
サービス利用が12ヶ月間有効である事です。
試験実施までの学習期間が、6ヶ月に満たない場合は、次年度の試験まで、継続して質問や添削サービスが利用できます。
不合格であっても手元にある教材を使用して、期間内であれば質問や添削サービスが受けられます。
短期間で受験する人にとっては、追加の出費がなく、再チャレンジがしやすい安心はあります。
この12ヶ月の受講の有効期限も直前に申し込みをする人にとっては便利です。
その年の試験が終われば、受講期間が終了する他の通信講座と比べても、翌年に持ち越せるのでお得です。
ユーキャン宅建の合格者数と合格率
ユーキャンの合格者数は、3年間の合格者数は4203名。
合格率は特に公表はしていません。
受講生が全部で何人いるか?は、正確にわかりませんが、毎年、平均1,000名以上の人が合格しています。
平成29年度の宅建士の合格者は1,164名。
全国の資格予備校の「通学」並みに合格者数は多く、
宅建の合格者が32,644人だったので、宅建の合格者の3.5%以上がユーキャン出身になります。
ただ合格者数が出ているのに合格率が出ていないのは情報源としては、少し物足りないです。
ユーキャンは受講期間が、10月の試験終了に関係なく、12ヶ月もあります。
残月が残っている受講者であれば、全てのサービスを翌年でも、そのまま使うことができます。
よって10月までの勉強期間が短く受験しない人が多ければ、必然的に、翌年に受講生の合格は持ち越されます。
実際に私がユーキャンの人に電話で問合せて、合格率が出ない理由をズバリ聞くと、年度ごとに正確な計測ができないという回答でした。
また、ユーキャンは全体の受講者数も多く、全員の受講生の追跡をするのは大変です。
宅建合格者も教育給付金制度を利用した人でないと追跡しにくいです。
しかし追跡できた合格者のみの人数が、1,000人以上もいるならば、これは凄いことです。
カウントできない合格者数も合わせたら、合格率はさらに高いと予測できます。
宅建に合格できた私のユーキャンへの感想
口コミと評判に対して、実際に2018年度の宅建試験を受け、合格ラインに達した私の個人的な感想です。
宅建試験を実際に苦労して勉強してみた結果、通信講座の選び方も当初とは違ってきます。
【宅建受験前にユーキャンを選ばなかった理由】
ユーキャンも教材は使いやすそうで、添削サポートは大きな魅力でした。
また、知名度が高いので安心感はありました。
実は、最初に資料請求をしたのがユーキャンです。
しかし、学習する量がコンパクトに絞られているのが、物足りなく感じました。
非常にガッツリと宅建(特に権利関係)を勉強したかった私には、「薄いテキスト」は、損している気分でした。
また、1年間の利用期間があり、再チャレンジが、お金をかけずにできるユーキャンの環境も当時は良いとは思いませんでした。
再チャレンジにお金がかからない環境は、私は逆に安心して勉強しなくなってしまうのでダメでした。
絶対に宅建に一発合格できる自信のある人は、ユーキャンの1年の利用期間は必要ないと思います。
【宅建受験後ではユーキャンを選びたい理由】
結局、私は「ユーキャン」を申し込むのをやめて「エルエー」を受講しました。
しかし、今もし私が友人から、おすすめの宅建士の通信講座を教えてと聞かれれば、「ユーキャン」も「エルエー」と一緒に推薦します。
理由は、添削サポートがあり、質問が講師に直接できるからです。
2018年度の宅建試験を実際に受験してみて、わかったことは通信講座の悩みの一つは孤独感です。
その中で、講師と触れ合える機会は、質問する時だけです。
私も講師から質問の返事が返ってきた時は、心強く疑問点が解消すれば、勉強のモチベーションも上がりました。
ユーキャンのように質問だけでなく、丁寧な添削サポートまであるのは非常にモチベーションの維持にも役立ちます。
また、通信講座の大手で資本力があるから可能な、安心感と充実サポートも魅力的です。
・宅建試験の期間関係なく、全てのサポートが1年間利用可能。
・教材に不満があれば返品可能(8日間までのクーリングオフが使える)
特に宅建試験の直前は、今受講している通信講座の学習量で足りているか?
度々、不安になる事があります。
自分が最後まで信頼できて、試験まで頑張れそうな講座を選ぶ事が一番大切です。
月並みですが、大手で実績No1のブランドへの信頼感は、やはり最強です。
体験講座が無い理由:教材は返品できるので安心
ユーキャンでは、他の通信講座のような講座などの体験講座やサンプルはありません。
理由は、教材は気に入らなければ、到着後で返品できるクーリングオフ制度があるからです。
他の通信講座であれば、このクーリングオフ制度が使えない会社もあります。
しかし、ユーキャンであれば、教材到着後8日以内であれば返品できます。
(取り消し料は不要ですが、返送料のみは負担です)。
到着してすぐに講座を受講してみて、自分に合わない場合は返品できるのは、とても安心な制度です。
また、講座内容で疑問点がある場合は、講座を申し込む前に「コンシェルジェに質問する」ボタンもあります。
このチャットは24時間対応してくれますが、欠点もあります。
長い文章で質問すると「回答できません」と答えられてしまいます。
簡単に一文で質問していくと直ぐに答えてくれます。
ユーキャンの資料請求をしてみた
私は、実際にユーキャンの資料請求をしてみました。
返品制度があるので、資料に関しては、それほど力を入れていないためか少な目です。
しかし、ユーキャンの講座の資料は、かなりショボイです。
正直、フォーサイトなど他の通信講座と比べると物足りない分量です。
しかし資料は薄いですが、ポイントはしっかり書いてあります。
掲載内容は、講座の説明やユーキャンを使った体験記で、公式サイトを見れば、わかる事が多いですが、紙媒体だと見やすいメリットがあります。
人間の心理として、資料請求をする事は、新しい情報に期待する面もあり、資料が充実している他の通信講座を選びたくなります。
その点では損をしていますが、合格体験談や合格率など、わかりやくまとめてあります。
(宅建ユーキャンに資料請求した後で届いた資料一式)
実際に使ってみると良さがわかるので残念です。
まとめ:宅建のユーキャンは抜群の安心感が強み
以上、ユーキャンについていかがでしたか?
他にもおすすめできる宅建の通信講座はありますが、ユーキャンでは大きな当たり外れがないです。
大手で安心感のあり、丁寧に指導してくれる通信講座を選びたい人には、ユーキャンをおすすめします。
開講実績が30年間の通信講座で大手だからできる事もあります。
添削サービスやデジタル教材の充実度から安定した満足感が得られます。
通信講座を使うのが初めての人は、知名度重視で選ぶ事がおすすめです。
試験勉強の途中で不安感から、通信講座を止める可能性が低くなります。
途中で勉強に迷った時も、長年の実績があるので、この講座は大丈夫と信じ続けられる強みはあります。
また、申し込み後で、講座が合わなければ、8日以内であれば解約できる「クーリングオフ制度」を取り入れている事も安心です。
しかし、どんなに安心感がある教材を使用しても最後に勉強するのは、あなた自身です。
宅建試験に自信をもって臨めるのは、後悔しないぐらい勉強した人だけです。
ユーキャンなどの通信講座のツールは、その勉強を効率よく進めるための手段です。
これから宅建士を目指す皆様が、後悔しないぐらい試験勉強をやりきって、合格できる事を心よりお祈りしています。