ここでは、行政書士の仕事内容、資格の難易度や合格率について紹介します。
宅建士と行政書士とのダブル取得で年収アップを狙いたい人は必読です!
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Contents
行政書士と宅建士のW資格が年収アップできる理由
行政書士は、仕事で不動産分野の書類作成を依頼される機会が多く、宅建士免許は同時に取得していると役立ちます。
転職で年収アップできるだけでなく、開業する時にも宅建と行政書士の両分野の知識があるのは、強い武器になります。
実際に開業する行政書士の約40%は、宅建士だけでなく他の資格とのダブルライセンサーとも言われています。
また、行政書士を受験する受講生は、宅建士と同様に将来の独立開業も視野に入れる人も多いです。
このように行政書士が人気の理由は、国家資格ということだけではなく、宅建士と同様に独占業務があることです。
基本的に「官公署に提出する書類および事実証明・権利義務に関する書類の作成代理」は行政書士しか認められていません。
他の士業でも独占業務はありますが、ほとんどの書類作成は行政書士でカバーできます。
数千から万単位の書類を作成できる知識と技術を持つと認定もされるので、仕事も多く、一定の報酬も見込めるのも大きな魅力です。
行政書士は、業務範囲が幅広いので、自分の専門分野の強みを補強できると、さらに年収アップにつながりやすいです。
相乗効果がある資格には、宅建士、司法書士、社労士やファイナンシャルプランナーとさまざまです。
行政書士の仕事内容
国家資格である行政書士に合格すれば、どのような仕事ができるのでしょうか?
主な3つの仕事
行政書士の書類作成や申請の仕事は、多岐にわたりますが、大きく3つに分けられます。
1. 役所に提出する書類の作成
2. 契約書などの作成
3. 書類提出の代理
役所に提出する申請書類だけでも、数千種類あるとも言われています。
例えば、下記の申請業務があります。
・会社設立、離婚協議、遺産相続協議などの協議書作成
・建設業許可、飲食店・風俗店許可など
日本で何か商売をしようとすれば、許可申請とは無縁ではいられません。
よって行政書士の仕事はなくなることはありません。
業界ごとに行政書士が作成する書類は違う
業界ごとに作成する書類の内容も変わります。
・建設業:建設関連業者の営業許可更新するための書類作成・提出
・不動産関連:公共事業の入札の書類作成など
・一般企業:官公署へ提出する書類の作成・提出。一般業務で使用する書類作成など
この中で、特に宅建士と関わるのが、不動産関連の書類作成です。
行政書士を取得するメリットと弱み
行政書士を取得するメリットは宅建士と同様、国家資格を手にすると人生の選択肢が増えることです。
また、行政書士という仕事は不況の影響を受けにくいとも言われています。
特に、最近では定年退職を迎える人が、第二の人生のキャリアアップのためにも取得するケースが増えています。
一生涯の仕事として下記のメリットから、行政書士をめざす人が多いです
・独立・開業できる
・社会人としてキャリアアップ
・転職就職に有利
・在宅ワーク 副業、定年後に手に職をつける
行政書士の弱みは、業務内容が幅広いので自分の専門性がないと、ライバル事務所の中で埋もれてしまうことです。
しかし、その反面、専門を絞り込み過ぎると、その分野の業界が打撃を受けた時は仕事が減る危険性があります。
例えば建設業界の営業許可などの申請書類ばかりを扱っていると、建設業界が不景気になれば仕事が減る不安があります。
専門分野の強みを持ちながら、他の分野の業務も少しずつ受託し、全般的な知識も同時につけておいた方が将来も安心です。
また、どの業界も同じですが、これからAI(人工知能)が導入されることで、書類申請でも単純な作業は激減します。
誰でもできる仕事は将来は無くなります。
独占業務が国から認められている行政書士の資格を取得するのは、生き残りには必須の時代になってきます。
行政書士の試験内容
年に1度だけの一発勝負の国家試験です。
・開催日:11月 第2週目 日曜日
・時間:13時〜16時(3時間)筆記試験
・全体の配点:300点
・合格点:180点以上(60%)以上
どういう科目でどれだけ点をとるか?が重要になってきます。
スタディングでは、確実に得点できる行政法と民法に重点を置いています。
行政書士の合格率と難易度
行政書士の試験は、毎年約4〜7万人が受験する人気資格の一つです。
合格率は、10%前後、宅建士よりは、やや難易度は高くなります。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
平成30年度 | 39,105名 | 4,968名 | 12.7% |
宅建士と同様に、基本的に受験制限はなく、年齢、学歴、国籍等などは関係なく、誰でも受験は可能です。
傾向としては、年々、合格率は上がる傾向ですが、受験者数が、年々減少しています。
行政書士の合格ライン
行政書士では、「法令等」と「一般知識等」の2つの分野に分かれます。
「択一式」「多肢選択式」「記述式」の3つの試験形式があり、一問あたりの配点がそれぞれ違います。
分野 | 形式 | 出題数 | 一問の配点 | 配点 | 合格ライン |
法令等 | 択一式 | 40 | 4点 | 160点 | 122点 (50%) |
多肢選択式 | 3 | 8点 | 24点 | ||
記述式 | 3 | 20点 | 60点 | ||
一般知識等 | 択一式 | 14 | 4点 | 56点 | 24点 (40%) |
合計 | ー | 60 | ー | 300点 | 180点 (60%) |
(参照;スタディング「行政書士講座」より)
★合格点は、180点以上(60%)以上になります。
行政書士の試験範囲
行政書士は、試験の出題範囲が広いので、優先順位をつけて対策する必要があります。
五肢択一式
出題の傾向 法律「条文」、裁判所の「判例」、大学教授が唱える「学説」の知識が問われます。
法令の出題内容
「法令等」の分野は全体の6割以上の得点が必要であり、重点的に対策すれば得点しやすいです。
主に下記が出題範囲です。
・憲法
・行政法(役所の手続き)
・民法(個人同士のトラブル解決)
・商法(会社法)
・基礎法学(基礎的な法律の知識)
行政法と民法を中心に基礎問題の取りこぼしがないように勉強することが求められます。
一般知識等
最低限4割クリアが必要ですが、法令に比べると優先度は低いです。
特に「政治。経済、社会」は社会常識的な内容なので時間をかけないことが必要です。
・政治、経済、社会、時事問題
・情報通信、インターネット、個人情報保護
・文章理解
行政書士試験の出題法と目標点
下記の図は、2018年度に出題された試験分野と配点です。
【法令等の出題数】
法令等 | 択一式 | 多肢択一式 | 記述式 |
基礎法学 | 2 | 0 | 0 |
憲法 | 5 | 1 | 0 |
行政法 | 19 | 2 | 1 |
民法 | 9 | 0 | 2 |
商法(会社法) | 5 | 0 | 0 |
合計 | 40 | 3 | 3 |
(参照;スタディング「行政書士講座」より)
「法令等」で出題数が多く重視して勉強すると効率が良いのは「行政法」と「民法」です。
【一般知識等の出題数】
一般知識等 | 択一式 |
政治・経済・社会 | 8(7) |
情報通信・個人情報保護法 | 3(4) |
文章理解 | 3 |
合計 | 14 |
(参照;スタディング「行政書士講座」より)
「一般知識等の出題数」は、範囲が広いので深入りしない方がよいです。
重点点に出題されている「政治・経済・社会」に力を入れて対策します。
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コメント
イガタ様、はじめまして!
現在、40代、就職は絶望的だと感じ、
以前、取得して簿記と行政書士を新たに取得して独立起業を検討している
田中という者です。
行政書士を独学で勉強するための情報を探していた時に、
偶然、イガタ様のサイトにたどり着きました。
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プロフィールを見させていただきました。
私の現在の境遇と似ていて、とても共感が持てました。
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家にほとんどいるので、時間だけはたっぷりあります。
自分でテキストを探そうとしているのですが、わかりません。
種類が多すぎて・・
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ユーキャンなど、通信講座に力を入れている企業さんのテキストを選ぶのが、
独学で、効率よく学習するにはよいのでは、と思っております。
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イガタさまのご意見をぜひお聞きしてみたいです。
お時間あれば、どうかよろしくお願いいたします。
返信の判断はイガタさまにおまかせいたしますよ。では・・
田中 様
ブログを読んで下さりありがとうございます。
学習前のテキスト選びは確かに迷いますよね。
テキストは最後は自分との相性だと思います。
通信講座に力を入れている企業さんのテキストが向いている人も入れば、市販のテキストで
独学で合格した人もいます。
ただ、個人的な意見では通信講座の方が、スケジュールも決まっているので勉強は挫折せずに進めやすいので、
ユーキャンも良いと思います。
ほとんどの通信講座は無料体験講座を開講しているので、体験講座を受講後で決めるのもおすすめです。
面倒かもしれませんが、気になる通信講座の無料体験講座を受講していると、試験の概略もわかるので有効です。
田中様の合格をお祈りしています。応援しています!