資格試験で、「忙しくても受かる人」と「いつも落ちる人」の勉強法の違いを知りたい人に、ズバリおすすめの本があります。
「脳科学の勉強法」で有名な資格スクエアの運営者の鬼頭さんの著書「「忙しくても受かる人」と「いつも落ちる人」の勉強法」です。
鬼頭さんの経歴は、【開成高校 ⇨ 東大 ⇨ 司法試験】と全て一発合格。
その受験の神とも言われる勉強法が注目されています。
本書では、独学でも合格できる心構えから、忙しい中でも勉強時間を作り出す方法や勉強法のコツなどがわかります。
私の感想は、今まで勉強する習慣がない人にとっては、実行するのは厳しい内容なので、楽な勉強ノウハウだけを知りたい人は、読まない方が良い本です。
しかし、毎日、忙しくて勉強できないと言い訳をしている人には、刺激になる本です。
前向きに合格したい人向けに、鬼頭さんの勉強法をまとめてみました。
Contents
独学が基本の「忙しくても受かる人」の勉強法
鬼頭さんが忙しくても合格できる人の特徴を紹介しています。
1.心構え編:受かる人はヤマを張る
2.勉強テクニック編:受かる人は過去問を先に解く
3.計画・マネジメント編:受かる人は逆算でゴールを目指す
4.心構え編:受かる人は「過去の自分」と闘う
5.生活習慣編:受かる人は朝に勉強する
6.心構え編:受かる人は行動を変えようとする
(引用書籍:「資格試験に忙しくても受かる人といつも落ちる人の勉強法」より)
試験によく出題される重要項目だけを集中的に過去問から勉強する。
朝方で健康な生活習慣を持っている人が合格できる人の特徴です。
独学で成果をあげる勉強法:学校は疑問を解決する場所
この本の特徴は、独学で成果があげられる勉強法が基本になっています。
鬼頭さんは通信講座の「資格スクエア」を運営しているので、独学の勉強法を熱心に提唱しているのは意外でした。
(参考記事:宅建【資格スクエア】「脳科学×IT」の効果を宅建合格者が徹底検証)
面白いのは、受験予備校(通信講座なども含む)は、独学でわからない疑問を解決する場所である位置付けに過ぎないことです。
結局、勉強で効果を効果を上げようとすれば、主体的に自分が意識して取り組むしかない結論を出しています。
特に一日の時間の使い方が勝負を決めます。
忙しくても資格試験に合格できるコツは、毎日どれだけ時間を捻出できるか?にかかっています。
東大生のシンプルな勉強のコツは短期集中
東大卒の人の勉強法は特別な物かと思っていましたが、彼がおすすめする勉強法は、非常にシンプルです。
・スケジュールは逆算して月ではなく、日ごとに立てる
・勉強に適した環境を作る
・勉強期間は短く集中する
月ごとにすると、1日ごとのスケジュールが、あいまいになります。
一日単位の方が、自分がその日にやらなければならない計画が具体的に立てられます。
そして、受験勉強の期間は、出来るだけ短い方が集中できます。
例えば2年間かけて資格を取得しようと決意しても、実際に勉強を始めるのは1年前からです。
鬼頭さんの場合は、全て短期決戦です。
独学は、究極の自己マネージメントなので、全ての資格の勉強法にもつながります。
忙しくても資格試験に合格できる人は、自己マネージメントにもたけている人です。
また、やみくもに勉強しても効率が悪いので、的を絞った勉強ノウハウを知ることも合格に近づきます。
誰でもできる国家資格【宅建】の勉強法とは? >>>
宅建おすすめ勉強法。どん底から宅建に一発合格した私の体験談を全公開!でわかります。
勉強を怠けてしまう人が勉強できる方法
本書では、東大や司法試験に一発で合格した勉強方法の戦術(コツ)をわかりやすく説明されています。
ついつい怠けてしまう人は、怠けないようにする環境作りから始めると勉強しやすくなります。
例えば、会社の飲み会なのでは、仕事に影響してくるもの以外は、一次会で抜けるなど割り切りも必要です。
朝早く起床して勉強する方が、余計な雑務も入らないので効率も上がります。
自分が1日で最も集中できる時間帯を利用するのも一つの方法です。
(引用FineGraphicsさんによる写真ACからの写真)
上記のようなことが、当たり前のことだと感じた人も、実際に行動している人はどれぐらいいるでしょうか?
知っていても実行していないと時間を捻出しているとは言えません。
ストイックに決めたことを守れる人でなければ、鬼頭氏の勉強法は実現できないかもしれません。
しかし、書いてあることは納得できることばかりです。
また、怠けてしまいがちな人は、資格試験を受けることを周囲に公表して、本気にならざる得ない環境にする方法もあります。
勉強の目的は「経験の価値を最大化する」こと
鬼頭氏が著書の中で最も伝えたいことは、勉強をする目的やそれによって得られる価値です。
鬼頭氏は本書で「勉強の目的は、経験の価値を最大化する」と書いています。
資格試験や受験の勉強は、ベストを尽くして合格しようとする努力を通じて成長もするし、経験値が高まります。
主体的に勉強していく「独学力」を高めることで、未来の自分がキャリアアップできる力をつけられます。
「独学力」の大切さは、独学で東大とハーバード大に合格した本山 勝寛さんも著書で同じことを述べています。
(参考記事:【最強の独学術】東大とハーバード大に独学で合格した勉強法とは?)
独学力は、単なる受験勉強だけでない、社会で生き抜く力にもなります。
また、鬼頭さんは、やる気が出ない人に対しては、行動の大切さをアドバイスしています。
資格試験は、まずは行動してみることが、やる気を引き出すきっかけになります。
いつも落ちる人は、最後まで勉強をやりきれずに、結局は何も挑戦しない人でもあります。
忙しいから勉強できないと思っている人は、まずは第一歩を踏み出すことから始めてみてください。
毎日5分でも、勉強をするクセをつけていくと、それが10分、15分続けられるようになり、勉強時間が積み上がっていきます。