平成30年度(2018年)の宅建試験が10月21日(日)に終了しました。
私も兵庫県エリアで受験しましたが、やはり本試験の当日は、それなりに緊張しました。
平成30年度の宅建士の資格申込者数は26,5444人、そのうち受験した人は、21,3914人(平成30年度宅建試験受験状況【速報】より)。
平成29年度の受験者数は209,354人、平成28年度は19,8463人だったので、3年連続で受験者数が増加していることになります。
宅建士は法律系の国家資格のなかでは比較的、取得しやすく、宅建士の求人需要が多いことから、コスパが良い人気の資格です。
これからも不動産業務に既得権がある宅建試験は、受験者数は微増しても減ることはないと予測できます。
今回は、そんな注目の宅建試験の当日のレポートを私の実体験からお伝えします。
Contents
宅建試験【2019年】日程と時間
宅建試験の日時と時間は受験票にも記載されています。
【日時】:2019年(令和元年) 10月20日(日)
【試験時間】13時から15時まで(2時間)
※注意点:5問の問題が免除される登録講習修了者の場合
13時10分から15時まで(1時間50分)
(参照:「一般財団法人 不動産適正取引推進機構」より)
「受験票」は、10月の始めに不動産適正取引推進機構から郵送されてきます。
受験票の前に届く試験会場の案内図が届く
受験票が送付されてくる前の8月の下旬頃に、試験会場の場所の案内(薄い緑色のハガキ)が自宅に届きます。
これで受験場所が確認できます。
(自宅に届いた試験会場案内図の写真)
もし、ここに記載されている受験予定地で試験を受けるのが不都合であれば、事前に申し出る必要があります。
そして、受験票が10月9日(火)までに届かない場合は、10月10日(水)以降、下記に問い合わせをしてみてください。
宅建試験当日のスケジュールの注意点
宅建試験の注意事項は受験票にも記載、または当日の試験会場で説明されますが、こちらでも事前に詳しく確認できます。
(参照:「不動産適正取引推進機構|試験当日の注意点」より)
【着席時間】
12時30分までに着席。
受験に際しての注意事項を説明しますので、それまでに自席に着席が必要。
【試験時間中の注意点】
・ 試験時間中の途中退出はできません。
・途中退出された方は棄権又は不正受験とみなされ、採点されません。
(参照:「一般財団法人 不動産適正取引推進機構」より)
この中で、特に注意することは、試験開始時間の30分前までには着席することです。
試験当日は、交通機関の乱れがあっても間に合うように、余裕をもって到着するようにしてください。
宅建試験会場に到着した後の注意点
宅建試験日は、自分では気がつかないぐらい緊張しています。
普段ではあり得ないようなうっかりミスをしがちです。
試験会場では、3つのことに注意してください。
・軽くお昼を食べてトイレは早めに済ませておく
・予備校が配っている直前チェックの資料をもらう
宅建の試験会場では早めに到着してゆとりを持たす
当日の宅建試験会場では車の駐車は、基本的に禁止されています。
交通機関を利用すると電車の延着などトラブルがあるかもしれないので、30分以上の余裕を持った到着がおすすめです。
私も会場には試験受付開始11時半(試験時間は13時〜15時)の約30分前の11時には到着しました。
最寄りの駅前には受験地の地図が張り出されるなど、マンモス資格の威力を感じます。
道案内の地図を示した看板を持った人も立っているので、直ぐに会場の場所はわかります。
会場の入口で、自分の受験教室の場所を受験票の番号でチェックします。
(私が宅建受験をした時に当日出ていた受験番号が掲載された看板です)
周囲の受験生が、自信満々に見えて自信がなくなるかもしれませんが、気にしないでください。
先手必勝で、早めに到着して、心にゆとりを持たせてください。
試験会場では早めに昼を食べてトイレも早めに済ます。
少し早目に到着して、学校の構内で軽食を食べると、お腹の持ちも昼からの試験に丁度よいです。
緊張感から何も食べないと、試験中にスタミナ不足になってしまうので、食欲がなくても必ず何か食べてください。
私が受験した日は、快晴の天気だったので、構内の庭やテラス席で昼ご飯を食べている人も多かったです。
試験会場周辺の飲食店は混む場合があるので、お昼は持参で行く方が無難です。
トイレも直前には混み合うので、試験の教室入室がが始まる10分前までには、済ましておきましょう。
女子トイレは混雑して行列ができていたので、しばらく並びました。
宅建試験の直前ポイントの資料をもらう
駅から試験会場に行くまでに大手予備校の人が、宅建試験の直前ポイントをまとめたビラを配っています。
このビラも試験の貴重な情報源なので独学や通信講座の受験生は、もらう方がよいです。
今回の私の受験地では、合計3校(資格学院、日建、LEC)がビラを配っていました。
このポイント集も宅建試験の重要事項が紹介されているので、もらう方が良いです。
駅からの途中でもらい損ねても、学校の門の入り口前で配って人もいるので、そこでもらえます。
宅建試験日に予備校から配布される資料の見方
3校のビラ(資格学院、日建、LEC)をそれぞれ比べてみました。
それぞれの冊子はコンパクトにまとまっています。
(宅建試験日に配布された資料:左からLEC、資格学院、日建の直前ポイント)
冊子に掲載されていますが、解答速報や合格推移点もネットから登録すればもらえます。
大手予備校の中で一番、解答速報が早いのは日建です。
ネット上で答えを入力して送付すると当日の夕方18時までには、自分の得点がメールで返信されました。
ただし、解答速報をもらうために個人情報を登録すると、もし不合格の場合は学校から勧誘がくることは予測されます。
合格の自信がなく資格予備校から勧誘されたくない人は、利用しない方が無難です。
また、当日の夜になれば解答速報を公開しているサイトあるので、個人情報を登録しなくても閲覧できます。
「統計」の出題予測は必ずチェックする
まずチェックしたいのは48問目の「統計」の出題予測です。
どこの資格予備校も出題予測の要点は、ほぼ同じです。
ここでのポイントは、細かな数字を覚えるよりも増減の「傾向」に注意することが大切です。
平成30年度の試験では下記が出題されました。
・地価公示
・新設住宅着工件数
・土地取引件数
・法人企業統計
毎年「統計」の予想問題は、ほぼ外れることがありません。
今回の平成30年度も直前に「統計」の見直しをしていた部分がほぼ出題されました。
事前に情報を収集して、「統計」の問題対策している人でも、最後の確認のつもりで読むと有益です。
「法改正」もできればチェックする
今年の試験の特徴は法改正の問題が多く出たことも特徴でした。
特に宅建業法では、改正がありましたが、合計5問すべて出題されました。
・媒介契約
・重要事項説明
・37条書面
・報酬において
また、「法令上の制限」の科目では、用途地域に新たに加わった「田園住居地域」が出題されていました。
私は、直前に法改正の要点を見直していたので、本番は気持ちに余裕が出ました。
「法改正」は時間がある限り、要点をざっと見直しましょう。
コツは長い説明文を全部覚えるのではなく、ポイントだけ箇条書きで覚えることです。
出題予想を読むのは、ほどほどに
有益な情報を与えてくれる「直前ポイント」は、試験前で不安であればある程、熟読したくなります。
しかし、上記の統計と法改正以外は、ほどほどに読む方が無難です。
私も直前に3校すべての出題予想を読みましたが、これらは要点の最終チェックなどには使えます。
しかし、知らない事があると正直不安になります。
予想問題は読むのはよいけど、自分が覚えていない数値や知らない問題が出ても絶対に焦らないことです。
特に資格学院は、出題予想15論点や正誤問題も掲載され充実していましたが、そのまま試験に出ることはありません。
ここは「統計」のまとめ方は、数値の増減をシンプルに表示しており、3校の中で一番見やすかったのです。
しかし、他の部分は直前に必死に覚える程の必要はなかったと感じています。
むしろ直前に自分の知らない問題があると、精神的に焦ります。
焦って中途半端に新しい事を覚えようとすると、リズムも崩れ本試験の調子も悪くなります。
試験直前は「統計」と「法改正」以外は、焦って新しい事を覚えようとはしない方が無難です。
私が経験した宅建試験の傾向と合格のコツ
今年の宅建試験は難しくなるという予想に反して、昨年(平成29年度)よりも実は得点しやすい試験でした。
ただ、試験の最中は、得点しやすい問題だとは感じませんでした。
問題を解くのが精一杯で、時間ギリギリまで問題を解いていました。
以下、私が感じた試験の傾向を紹介していきます。
宅建試験の傾向と感想
まず、宅建業法で全部の問題肢を理解しなければ解けない正誤の個数を問う問題が減りました。
毎年、難解な問題が出題される権利関係では、点が取りやすい問題も出題されました。
最近、数年続けて出題されていた「民法に規定されているもの」が無かったので民法が苦手な人には有利でした。
私の印象では、全体的に問題を解くには時間はかかっても、見た事もない超難解な問題は少なかったです。
過去問題の対策をしっかりして、基礎問題で点を落とさない人が合格できる試験でした。
なお、試験の解答用紙は持ち帰りできます。
業者が持ち帰りして直ぐに解答を出されるのを防ぐためか、よって宅建試験試験では試験時間の途中退出は禁止されています。
(平成30年度の宅建試験で配布された問題)
試験問題は2択で迷えば一旦離れる
後から冷静に考えれば、今年の宅建試験は例年よりも難しいことはありませんでした。
しかし、実際に受験生の立場になると、試験問題を解いている最初は難しく感じました。
見慣れない問題が出題されると、4問中、解答は2択まで絞れても、どちらを選ぶか?で迷う事が多かったです。
リズムが崩れそうな解答に自信がない問題は、先に飛ばして次を解くようにしました。
後から冷静に再度、問題を読んで考えてみると、実は過去問の言い回しが違うだけの問題が幾つかありました。
宅建試験は過去問から6割以上が出題されますが、言い回しを変えて出題されます。
根本を理解していると解けるはずですが、焦っているとその基本知識を忘れてしまいます。
そんな時は、一旦その問題から離れて、別の問題を解いて余裕ができた後で、再度、問題4肢全体を冷静に俯瞰してみましょう。
過去問題に真摯に取り組んでいた受験生ならば、覚えた知識の中で解けるヒントがあるはずです。
ペースが崩れていると感じる時は、迷う問題は飛ばして後から解く方が答えが導き出せます。
見直しはしっかり!迷えば答えは変えない
また、早く問題を解き終わったら見直しを何度もしてください。
試験時間中に途中退場すると、試験が無効になるし、余った時間を何もしないのはもったいないです。
見直しのコツは、あくまでケアレスミスが無いか?のチェックに集中することです。
そもそも曖昧な知識の中で迷いながら解いた問題は、自信がない限りは、答えは書き換えない方が無難です。
私の今で数多くの資格試験を受けた経験上、最初の直感で導き出した答えの方が正解であった場合が多いからです。
見直しは、ミスを探して得点アップを目指して下さい。
他の試験本番で得点アップする方法はこちら
まとめ:宅建試験の体験レポートと必勝合格のコツ
以上、私の宅建試験当日のレポートはいかがでしたか?
私の解答速報の結果は、日建では37点でした。
今年の合格点は36点と予想されているのでギリギリ合格ラインには入りました。
試験会場では、若い学生のような10代から年配の60代の人まで、幅広い年齢層の受験者がいて熱気にあふれていました。
30代、40代の働き盛りの社会人の受験者が多いのも印象的でした。
宅建士の合格を目指す人は、最後まで諦めずに頑張ってください!
どれだけ粘って1点でもゲットできるか?も勝負の決め手になります。
合格者の勉強法を知りたい人はこちらの記事も読んでみてください。
★ 宅建の科目別の勉強法!カリスマ講師達が教える合格の学習法とは?
宅建に合格できることを心よりお祈りしています。