「独学の技法」の本がベストセラーになり、ビジネスパーソンの間で話題になりました。
著者の山口周 氏は、MBAを取得するなど一般的なエリートコースではなく、独学で外資系コンサルになった人です。
「独学の技法」は、競争の激しい外資の世界で、常に結果を出し続けてきた山口氏が実践している教養の身につけ方の実践法です。
山口氏は、他にも「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」」など興味深い本を書いています。
世界のエリートが大事にするものは意外にも「美意識」であるという目から鱗の内容です。
山口氏の独自の知識の習得法は、宅建士の勉強法にも取り入れられそうなヒントだけでなく、仕事でも役立ちます。
今回は、本のレビューを通じて、宅建士に合格することだけが目的では無い、本当に仕事ができる人になるため4つの極意を紹介します!
Contents
【独学の技法】が試験合格と仕事に役立つ理由
「独学の技法」を読んで一番感じることは、戦略を立てて自分で考えることの大切さです。
単なる受け身の勉強法で、「インプット」ばかりを行う勉強法は進歩が無いことです。
山口氏は、知的生産術として、「戦略」「インプット」「抽象化・構造化」「ストック」の4つの独学の技法を提唱しています。
「インプット」だけではなく、仕入れた知識を今の自分の仕事にどう応用していくか?」がそれ以上に大切です。
宅建士の試験勉強も、単なる試験勉強のためだけに、知識をつめ込むのは、時間がもったいないです。
イバラの道の独学?をめざす宅建士の受験生は、良い機会なので「独学の技法」を学びましょう。
独学の人だけでなく、通信講座や通学でも、自宅で課題をこなす必要がある人でも参考になる技法です。
知的戦闘力を高める 独学の技法の4つのステップ
山口氏が提唱する「独学の技法」は、4つのステップを順番に実践します。
1)戦略
2)インプット
3)抽象化・構造化
4)ストック
独学の戦略とは?
やみくもに資格試験の勉強を実践する前に、自分はどの方面でスペシャリストになりたいのか?
人生の目標、戦略を立てることが必要です。
単なる試験勉強で終わるのではなく、資格を取得した後の次を考えられる人の方が、仕事でも成功します。
「独学には必読!宅建試験と人生が成功する「勉強法」に共通の3つのコツとは?」
この時の注意点を山口氏は、「自分が心からワクワクできる物を選ぶ」としています。
試験勉強にワクワクできる人は少ないかもしれませんが、資格取得ができた将来を楽しんで予測できるかどうか?も一つの判断の目安になります。
宅建士を取得する場合は、取得の動機を明確にします。
キャリアプランが明確になった人は、次は具体的にどうすれば宅建士に合格できるか?戦略をたてます。
点が稼ぎやすい科目の勉強に比重を置いて、独学でも効率よく合格できる方法を考えます。
インプットの勉強法とは?
インプットも主体的に取り組むと、習得できることが多くなります。
勉強のカリキュラムも工夫すると、効率も上がります。
山口氏も独学で差別化する方法は、自分で考えることだと言っています。
私たちは学校教育の延長で「学ぶカリキュラムは与えられている」ものだと思いがち。
ですが本来、独学においては、既定のカリキュラムに乗っかるのではなく、自分独自のカリキュラムをつくる必要があります。
これが差別化の源泉を生み出すうえでカギとなるのです。
自分独自のカリキュラムを作る方法は、宅建士であれば試験日から逆算して設定すると決めやすいです。
残り時間で、1日にどれぐらい勉強時間が必要か?を計算してみてください。
「宅建勉強法はスケジュール管理で合格が決まる?!私の宅建合格のコツを伝授」でスケジュール管理法がわかります。
勉強の抽象化・構造化とは?
インプットした知識を「抽象化と構造化」する作業は、著者の山口周さんが、最も強調しているポイントです。
知識を洞察につなげるための「抽象化・構造化」のプロセスが大切だと書いています。
少し難しい表現ですが、簡単に言えば「知識を使えるものにする」ことです。
例えば、宅建士の受験勉強に宅建業法で35条「重要事項の説明」を学習します。
現実に不動産取引を行う所まで考察します。
2018年度の宅建試験では、法改正があった「賃貸に限り、ITを利用してネットで購入者へ物件の重要事項の説明できる。」が出題されました。
ここで自分なりに考えます。
今は賃貸だけだけど、将来は不動産の売買契約まで、 ITを使った業務効率化が進むのか?
ITとAI(人工知能)を活用する「不動産テック」がこれから日本で完全に普及する。
では、不動産テックで物件のマッチングを行なっているが、何が課題になるのか?色々と考察は広がります。
宅建士の試験が終了後、私は、不動産テックについて調べ始めました。
調べたことをまとめて、このサイトで発信しています。
「宅建士の仕事に不動産テックは欠かせない?!USの英語サイト不動産検索”Zillow”に学ぶ」
宅建士の受験勉強から、ここまで学ぶ範囲は広くなりました。
知識のストックとは?
知識は毎日の積み重ねでストックされていきます。
宅建士合格は、人生の中では、本当にささいな事かもしれません。
しかし、努力して知識の積み重ねが継続できる人は、そうでない人に比べて数年後に大きな差がつきます。
IT技術の進歩で情報化社会になり、ネットで調べれば何でも情報が手に入る時代になりました。
しかし、情報が多いからこそ、私達は情報を選択する力が必要になるし、情報はすぐに古くなります。
常に自分自身をアップデートさせる知識を仕入れる勉強法を行う必要があります。
過去の成功体験ばかりにとらわれずに、新しく学び直す「アンラーニング」が重要だという考え方も広がっています。
【独学の技法】のまとめ:勉強が成功するコツ
以上、「独学の技法」はいかがでしたか?
ビジネスパーソンの教養の習得ノウハウは、宅建試験の勉強法とは直接、関係ないと思う人もいるかもしれませんが、違います。
どの勉強法も根底は同じですが、それぞれ成功のノウハウからは私達が学べることは沢山あります。
そもそも昨日の自分より、今日の自分をレベルアップさせようとすれば、新しい学びの出会いが必要です。
結果を出している人から学び、良い面を取り入れて真似していくのが一番早いです。
また、資格は取得するだけでは、単なるペーパードライバーなので、「独学の技法」のように仕事の現場で実践できる方が、面白いです。
宅建士の資格は、仕事でも使いこなしてこそ、役立ち価値も出ます。
宅建士に合格したい人は、「独学の技法」を宅建士試験に実践してみるとどうなるか?読んでみてください。
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宅建士合格をお祈りしています!