簿記は宅建士の試験以上に受験生が多い資格です。
お金が動く全ての仕事で必要とさせる汎用性が高い知識が得られるからです。
中小企業から上場企業までさまざまな業種で、簿記の知識と技術は必要とされます。
3級 | 中小企業 商業簿記 |
2級 |
株式会社 商業簿記 工業簿記(原計含む) |
1級 | 上場企業 商簿・会計 工簿・会計 |
その汎用性の高さから他の国家資格でも簿記の分野の問題が出題されます。
例えば、マンション管理士と管理業務主任者試験では、簿記3級レベルの仕訳問題が出題されます。
私は昨年、この2つの資格試験を受験しましたが、簿記の知識はあらゆる分野で必要とされると実感しました。
ここでは簿記の試験範囲が出題される他の資格をまとめてみました。
簿記から次のステップアップを考えている人は、ぜひ読んでみてください。
簿記の知識が役立つ資格と出題範囲
簿記は税理士や会計士試験を受ける前段階の資格と思われがちですが。
しかし、FP(ファイナンシャルプランナー)をはじめ、他分野の資格でも関連問題が幅広く出題されます。
下記は税理士や会計士以外の簿記関連の問題が出題される資格試験です。
資格名 | 出題範囲 |
管理業務主任者 マンション管理士 |
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FP(ファイナンシャル・プランナー) |
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中小企業診断士 |
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「管理業務主任者」と「マンション管理士」の出題例
この中で私は「管理業務主任者」と「マンション管理士」を受験しました。
合計2問ずつ簿記の仕訳問題が出題されました。
マンション管理業務の実務に関わる内容が中心になります。
特にこれらの資格を取得したい人は、仕訳問題などでつまずきやすいので、先に簿記の勉強をしておくと合格しやすいです。
「管理業務主任者」の仕訳問題
管理業務主任者試験では、毎年2〜3問が出題されます。
仕訳の基礎を理解していれば解ける問題でレベルは高くありません。
(引用:マンション管理業協会)
修繕工事や清掃費などを業者へ発注した場合の仕訳です。
2問目は、管理費や修繕積立金の収入を得た場合の仕訳問題です。
(引用:マンション管理業協会)
この時は、私は2問とも正解でした。
ただ、最初は仕訳が理解できなかったので、簿記3級のテキストで補強の勉強をしました。
「マンション管理士」の出題例
マンション管理士は管理業務主任者よりも難易度が高い試験です。
仕訳は基礎問題が出題されますが、私には管理業務主任者試験よりも難しく感じました。
令和元年でも2問出題されました。
管理費・修繕積立金の収入だけでなく、保険料や修繕費の前払いの支払いも混合する問題です。
2問目は発生主義の原則に基づく会計処理についての文章問題です。
(引用:マンション管理センター:令和元年度マンション管理士試験問題)
マンション管理士の場合は1問しか正解できませんでした。
簿記の基礎がわかっていないと解けない問題である事が解ります。
簿記を勉強しながら次の資格にも挑戦すると成果が出やすいです。
どの業界の会社でも、経理以外の職種でも簿記検定2級程度の知識を持つ人は歓迎される事が多いです。
お金の出し入れを帳簿に記録する技術だけなく、会計業務や資産運用などビジネスで必要な基礎知識があると判断されるからです。
税金でさえも簿記を学ぶとさらに解りやすくなります。
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