不動産投資のリスク:家賃を滞納する困った入居者を追い出した経験談

宅建士仕事の体験談:不動産賃貸の入居者の事例 不動産投資

宅建士を取得後は、不動産経営の仕事をする人もいます。

今回は不動産経営のプロ「ヒロさん」をゲストに迎え、不動産業界の仕事の体験談を紹介しています。

 

ヒロさんは、建築会社に勤めた後で独立。10年以上、不動産会社を経営されています。

人脈がほとんど無いところからスタートして、今や賃貸業を中心に多くの顧客を抱えるまで成功しています。

今回は、リアルな不動産の賃貸現場について百戦錬磨のプロが体験談を語ります。

 

今回の宅建士仕事は、賃貸アパートで家賃を滞納された時の対策法とか

宅建士の活躍する場は、土地や建物の大きな取引だけではないです。賃貸業を主な仕事にしている不動産業者も多いです。

賃貸は安定した収入が得られそうですね。

ただ、賃貸業は家賃を滞納された時が厄介です。中でも入居者の問題は色々あります。

家賃滞納に困っている大家は多いでしょうね

そうなんです! 家賃を踏み倒すような困りモノの入居者に当たると大変です。

被害の大小はあるにせよ、不動産は最後は人を相手にする仕事です。 家賃滞納の解決策の一例として読んでください。

宅建士仕事の体験談:不動産賃貸の入居者の事例

不動産投資のリスク:入居者の家賃滞納

不動産投資の気苦労は、ローンなどの支払いの金銭面だけではありません。

自分が大家になり不動産物件を管理経営すると様々な問題が起こります。

 

不動産投資のリスクの一つは、家賃を滞納する入居者です。

入居前に年収や職業などの審査を行なっても家賃を滞納しそうな入居者を完全に見分ける方法はありません。

アパートの入居者が泥棒だった!

アパートに泥棒が入ったと言っても、空き巣や強盗ではありません。

なんと入居者が泥棒だったのです!

地方都市にある古いアパートなんですが、年齢は35歳前後で、夫婦ということで入居してきました。

もちろん、保証人の審査も通った入居者です。

犯罪歴のある泥棒も保証人審査が通るのですね。

はい。保証人審査を通過した人が全て大丈夫な訳ではないです。

しかし、ある時、家賃が未納になったので訪ねて行っても、いつも留守です。

仕方がないのでしばらくして、連帯保証人になっている父親のところに電話をすると、

「今、窃盗の罪で、刑務所に入っている。」とのことでした。

 

何と!! 入居者が泥棒だったのです!!

当然、支払いは滞ったままです。

とりあえず連帯保証人の父親が、滞っている家賃分は払ってくれました。

泥棒はやっぱり嘘つき!

刑務所から出てきた入居者さん、当然、すぐに収入があるわけではありません。

それはイコール、家賃が滞ることにもなります。

 

そして、何度も集金、いや取り立てに行くのですが、その度に嘘の言い訳ばかりです。

 

彼がついた嘘を挙げていくと、

 

「働きに出たが、給料が遅れている。」

「給料は出たが自分はまだ見習いなのでほとんど出なかった。」

「明日の夜、給料が出るが帰ってくるのが、真夜中になる。」

「兄弟が明日、そこのコンビニまで持ってきてくれる。」

 

「やばそうな金融屋から借りてでもなんとかする。」等々、数え上げたらキリがありません。

「嘘つきは、泥棒のはじまり」と言いますが、泥棒は、やっぱり嘘つきでした。

 

凄い入居者ですね、、、こんな賃借人の場合はどのように対処すれば良いですか?

ここが肝心なのですが、この様なトラブルに合った時の対処方法のコツは、相手を怖がらないことです。

脅されたら怖くないですか?

正直、最初は怖いです。しかし、少しでも怖がったり、面倒くさがったりしているのが、相手に伝わるとこちらの負けになります。

そして、泥棒から無事に家賃を回収

この話の結末としては、最終的に泥棒の入居者を追い込みました。

実家から溜まっている家賃を回収することができ、退去してもらうこともできました。

 

確かに、父親が連帯保証人になっている以上、父親から回収することは可能だったでしょう。

しかし、すぐに父親が払ってくれればいいですが、そうでなければ色々な法的手続きを踏んだりと時間と手間がかかってしまいます。

 

この入居者の場合は、私が一つ一つ嘘をつぶしていきました。

そして、この泥棒は、騙すネタがなくなった頃、実家のある山間部の町へ逃げていったのです。

それも、車でも1時間以上かかる山道を歩いて帰ったらしいです。

勿論これも嘘に決まっていると思いますが。

 

そして、実家から電話がかかってきて、部屋を引き払うから私に家賃を取りに来てくれとの頼まれました。

車で1時間以上かかるその町まで行き、待ち合わせをしている道の駅に現れたのは、彼の母親でした。

 

彼女は、支払いについて減額の交渉をしてきました。

明日中に部屋を引き払ってくれたらという条件で少しだけ減額に応じ、交渉成立となりました。

滞納する家賃を減額とは、よくあることですか?

はい。早くケリをつけたかったので、減額に応じました。

次の日、キラキラにデコッたトラックで、スキンヘッドのお兄さんたちが荷物を運び出しにきてました。

これで、この困った入居者の件は、一件落着となりました。

不動産のトラブルを乗り切るコツとは

このように想定外のありとあらゆるトラブルが起こるのが不動産の現場です。

 

賃貸業は入居者の当たり外れがありますね

良い賃借人もいますが、残念ながら不動産取引の現場には、悪意を持った者もいます。

不動産業で、トラブルが避けて通れない時に失敗しない方法を教えてください。

1番ダメなことは、何度も繰り返しますが、相手から逃げることです。
怖がること、めんどくさがること、そして投げだして人任せにすることです。

 

ヒロさんの話では、とにかく不動産のトラブルは逃げ出さないことが大切です。

しかし、他の人に手助けを頼むことはできなかったのでしょうか。

弁護士に頼むという選択はなかったのですか?

今回のケースでも、途中から弁護士に任せるなど法律的な処理を行うことはできます。 でも、それでは、どんどん経費もかさみますし、時間もかかります。

確かに弁護士の費用は高いです。

宅建士には宅建業法だけではなく、民法の知識も本当に必要ですね。

やはり宅建試験の権利関係に民法が出題されるのは、理由があリます。 民法を食わず嫌いせずに、しっかりと学ぶ方が、将来的には自分のためになります。

特に最初の駆け出しの頃は、自分で足を運んで解決していくことが何よりも大切です。 それが、最終的には、自分の不動産業務の経験値にもなります。

確かにそうですね。

苦労は買ってでもするのが、宅建士の経験値を高めます。 自分でやれることは、どんどん挑戦していくことも大切です。

 

トラブルを多く経験した宅建士ほど、良い仕事ができるようになります。
前向きに仕事に取り組んでください。
大変な反面、結果が出れば楽しい仕事です。

本日は貴重な体験談をありがとうございました。

 

宅建士ヒロさんの泥棒の入居者の体験談は、いかがでしたか?

賃貸業をしていると、稀に今回のような困まった入居者に出会う事があります。

ヒロさんの体験談を聞くと、宅建士はトラブルに巻き込まれた時に実力差が出る仕事です。

ヒロさんのように粘り強く応対することが、解決の糸口になります。

一世帯の取引額は少額ですから華やかさはないですが、賃貸現場にも様々なドラマがあります。

家賃を滞納する入居者の取り立てような泥臭い仕事もありますが、結果が出れば宅建士はやりがいがある仕事です。

 

宅建士でキャリアアップしていくためのヒントを探している人は、「不動産業界で年収アップに必要な3つのスキルとは?」を読んでみてください。

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